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イタリア/南部

ネロ・ダーヴォラの概念が変わる

トゥリ・ロッソ / サルヴァトーレ・マリーノ 2020

TURI ROSSO /SALVATORE MARINO 2020

参考小売価格:3000円

産地:イタリア・シチリア州

品種: ネロ・ダーヴォラ90%、ピニャテッロ9%

購入元:三本酒店

インポーター:日仏商事株式会社

最近は箱ワインや、コンビニの小瓶シリーズが続いていたので、久々の正統派瓶ワイン。

瓶は重いし、処分に不便だし、コルクだと開けるの面倒だし、ブショネリスクあるしと、熟成を目的としない場合はデメリットが多いと感じます。

しかし、そうは言いつつも、理屈抜きに雰囲気の良さは流石です。

「今日は瓶を飲もう」って決めた時からテンションは高め。

普段箱ワインを飲んでるからこそ得られる「瓶に変えた時の喜び」

最近飲んでなかったイタリアワインを、日曜日の昼下がりに飲んでみました。

産地と品種情報を伏せて飲んでいたので、「サンジョヴェーゼかなぁ〜」なんて首を傾げながら飲み始めましたが、調べて驚きのネロダーヴォラ。

ポイントは酸が強く、甘味が足りないこと。

今まで出会ってきたネロダーヴォラとは全く異なる毛色で、よく言えば果実本来の酸味が効いてるナチュラルな味わい。

しかし、香は控えめで、クンクンしてもぶどうの要素しか理解できないレベル。

余韻にむかって収斂性を感じるタイプで、飲み手を選ぶかと。

とにかく飲み始めからアフターまで酸が尖っているので、ワインだけで楽しむものじゃないと急遽おやつを用意しました。

自然派ばかり飲んでる時は味覚が自然派好きになるのですが、箱ワインばかり飲んでると味覚が箱ワイン好きになってしまってる感じがします。

定価3千円ワインってことを踏まえると余計に「これじゃない感」は拭えないところ。

ネロ・ダーヴォラ90%、ピニャテッロ9%、不明品種1%。完熟したブドウを手摘み収穫。除梗、破砕し、温度管理されたタンクで土着酵母によ る発酵を約6日間。圧搾とアルコール発酵の終了は常にタンク内で行われる。マロラクティック発酵、粗い澱を取り除いた後、収穫後の春にボ トリング。
トゥリ・ビアンコ /

https://www.nichifutsu.co.jp/vin/wp-content/uploads/sites/2/2021/10/2520f32bfc444303667f743748bf7208.pdf

ちなみに同じ生産者のロゼは割と好きでした(それでも3千円は「うっ」ってなりますけど)!

本日の組み合わせ

いぶりがっことクリームチーズ。界隈では有名なワインの肴ですが、いぶりがっこにしてもクリームチーズにしても銘柄は重要。

特にいぶりがっこはソフトタイプで燻製汁が多い方が良いですよ。

庶民のワインランク(詳細

S 品種特性が理解できる、値段も割安

A 好みはあれどイチオシ

B 定価で買ってても満足

C 購入価格的には満足

D もう少し安く購入できていれば納得

E 味わいの満足感に対して割高な値付け

F 値段の問題ではなく、単純に好みじゃない

今回のワインは:Eランク

ABOUT ME
井原大賀
1984年 高知生まれ Grape Japan 合同会社 CEO 国際大学IPU国際総合学部国際環境学科を卒業後、廃棄物の再資源化を目指す企業へ入社。10年ほど業界に 関わる仕事をする傍ら、リユース事業へ着目し独立。シリアルアントレプレナーへのあこがれで事業を仕組み化し売却。 誰も思いつかなかった仕事を生み出すことをモットーに、現在はワイン消費家として事業を展開。ソムリエやワインエキスパート合格をサポートするワイン塾の経営や、ワイン好きな地方従事者向けのウェブコミュニティを運営。 自身がプロデュースするポッドキャスト番組「ワインの授業」はカテゴリーランキング最高2位を記録。万人受け頑固拒否の尖った内容で、業界に風穴を開ける。 自身が陥ったアルコール依存や精神疾患の体験を基に、巧みなSNS戦略で「教育」「社会福祉」「起業支援」を軸に活動中。