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・テイスティング日記

千円台の日本ワインは、見つけると買ってしまうのである。

五一わいん 塩尻メルロ 2017 信州 桔梗ヶ原 林農園

参考価格:1550円

購入価格:1450円

産地:長野/塩尻

品種: メルロ

購入元:リカーマウンテン

庶民のワインポイント:2.87点

お高いイメージの日本ワインですが、千円台のワインもスーパーの棚で見かけるようになったので、買うようにしました。

しかし、失礼を承知で宣言するのですが、千円台の日本ワインはワイン先進国の同じ価格帯と比べると、どうしても格落ち感が否めません。

料理下手な彼女の手料理を食べるといったところでしょうか。

なんか造っただけで満足し、生産者も消費者も一定の妥協感を忖度しちゃってるような。。。

そんな現状が、こんな事態を招いているかと。

「あっ、日本のワインだ」

「とりあえず安いのでいいよね🎶」

「うわー、失敗した。やっぱり日本のワインってダメだねʅ(◞‿◟)ʃ」

このワインも、単一品種で造られているからこそ、先進国との比較が安易にでき、日本ワインの実力を痛感させられます。

しかし、「不味い」「嫌い」「飲めない」といったことではなく、もう一皮剥けそうなポテンシャルを感じるからこそもどかしさを感じるのです。

尖ったタンニンと芯があるような硬さ。

青臭さは個性と捉えると癖になりそうですが、メルロには、まろやかでいて欲しいという勝手な解釈が、「これでよし」と認めることはできませんでした。

まぁ、あまり大衆受けするわかりやすい味を量産してしまうと、どこのワインかわからなくなる側面もあるので、消費者が「生産者の個性や意図を理解できるように」成長する必要があるんでしょうね。

庶民のワインポイント 

(採点基準はここをクリック)

価格:4点

生産地:3点

買いやすさ:3点

売り文句:1点

生産元直販サイトでこの情報量の少なさ。消費者は「五一わいんのスタンダード」とだけしっとけば良いのですかね。

直販インポーターは、この10倍は情報提供してくれてるのに。。

http://www.goichiwine.co.jp/item/%E5%A1%A9%E5%B0%BB%E3%83%A1%E3%83%AB%E3%83%AD-2/

アロマ:3点

複雑性:3点

余韻:3点

たいがくんポイント:3点

繰り返しになりますが、決して残念なワインではなかったです。

総合評価:2.87点

ABOUT ME
井原大賀
1984年 高知生まれ Grape Japan 合同会社 CEO 国際大学IPU国際総合学部国際環境学科を卒業後、廃棄物の再資源化を目指す企業へ入社。10年ほど業界に 関わる仕事をする傍ら、リユース事業へ着目し独立。シリアルアントレプレナーへのあこがれで事業を仕組み化し売却。 誰も思いつかなかった仕事を生み出すことをモットーに、現在はワイン消費家として事業を展開。ソムリエやワインエキスパート合格をサポートするワイン塾の経営や、ワイン好きな地方従事者向けのウェブコミュニティを運営。 自身がプロデュースするポッドキャスト番組「ワインの授業」はカテゴリーランキング最高2位を記録。万人受け頑固拒否の尖った内容で、業界に風穴を開ける。 自身が陥ったアルコール依存や精神疾患の体験を基に、巧みなSNS戦略で「教育」「社会福祉」「起業支援」を軸に活動中。