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スペイン

「福袋」完全に安カバ。定価3千円に疑いの眼差し

マス シャロット レセルバ カバ

MAS XAROT RESERVA MONASTELL

参考価格:3080円

購入価格:福袋5本で8800円

産地:スペイン

品種: チャレロ、マカベオ、パレリャーダ

購入元:セラー専科(楽天)

インポーター:株式会社都光酒販

庶民のワインポイント:2.25点

新春福袋のセラー専科からの1本。

シャンパン製法で有名なスペインのカバですが、千円以下も多く出回っており、庶民の懐事情にやさしいスパークリングです。

もちろん当研究所でも昨年度は安カバだけで約3万リットルほど飲んでおり、経験値は他のワインに比べても豊富。

しかし今回のカバはレゼルバ表記(熟成物)。

このリゼルバの表記があるだけで、千円の壁を超えてくるのが一般的ですが、今回は通常価格3千円オーバーのシャンパーニュクラスのお値段。

カバのリゼルバは、以前サバルテス カバ・ブリュット・レゼルバを試した時に肩透かしをくらっていたのですが、2千円クラスの「グランレゼルバ(長期熟成)」を飲んだ時は大満足していたので、今回も福袋と言えど、通常価格的に期待感は高く見積もっておりました。

抜栓時に感じる圧力は上々。グラスに注いだときの外観も悪くない泡立ち。

香りは強いですが、カバ特有の金属臭も強く感じ、エレガントさよりは安っぽさを意識してしまいます。

飲んだときの印象も完全に安カバ。

旨い不味いとかでなく、こんなクオリティをよく3千円オーバーで売り出せるなって感心します。しかも直輸入の直販なんだから、仕入原価は一般的なカバと遜色ないはずですからね。

しかも、福袋商品特有の隠蔽工作(自社ラインナップから削除)済みで、「綺麗に在庫ハケましたね。」って嫌味の一つ言いたくなってしまいます。

ワインを売る側、提供する側からしたら胸糞悪い記事になってしまいましたが、自己予算を割り当てて魂込めてワイン買っている民としては、

「綺麗事抜きな正直な感想を主張したくなったいますわ。」

庶民のワインポイント 

(採点基準はここをクリック)

価格:3点

生産地:2点

買いやすさ:3点

姉妹店リカマンで売ってるんだなぁ。

売り文句:2点

各店舗のテイスターさんって、詩人とか作家の才能ありますよね。

麦わらのような黄金色、小さく持続性のある泡立ちのスパークリングワイン。複雑で、かなり濃い色合い。ローストした白いフルーツや金糸瓜を思わせるアロマ、ナッツやハーブの香り、エレガントな還元香。豊かで生き生きとしたドライな味わい、うまく調和した炭酸とエレガントな熟成感。最後に、鼻の奥にアロマの余韻が長く続きます。

https://paypaymall.yahoo.co.jp/store/likaman/item/425555/

アロマ:3点

複雑性:2点

余韻:2点

たいがくんポイント:1点

あくまで費用対効果が悪いって評価。700円ぐらいが実勢価格だと大絶賛するかも。

総合評価:2.25点

安カバの研究にはアマゾンがオススメです。

ABOUT ME
井原大賀
1984年 高知生まれ Grape Japan 合同会社 CEO 国際大学IPU国際総合学部国際環境学科を卒業後、廃棄物の再資源化を目指す企業へ入社。10年ほど業界に 関わる仕事をする傍ら、リユース事業へ着目し独立。シリアルアントレプレナーへのあこがれで事業を仕組み化し売却。 誰も思いつかなかった仕事を生み出すことをモットーに、現在はワイン消費家として事業を展開。ソムリエやワインエキスパート合格をサポートするワイン塾の経営や、ワイン好きな地方従事者向けのウェブコミュニティを運営。 自身がプロデュースするポッドキャスト番組「ワインの授業」はカテゴリーランキング最高2位を記録。万人受け頑固拒否の尖った内容で、業界に風穴を開ける。 自身が陥ったアルコール依存や精神疾患の体験を基に、巧みなSNS戦略で「教育」「社会福祉」「起業支援」を軸に活動中。