箱ワイン伝道師として決意してもう5ヶ月。
箱ワインの魅力を語り尽くした拙著「安いワイン」が世間的にも評価されているので、徐々に浸透してきてるのではないかと自負しております。
かれこれ箱ワインを1万ミリリットル近く飲んできた記念に、当研究所が自信をもっておすすめする箱ワインを紹介します。
箱ワインだからとか、値段が安い割にとか抜きです。
仮に瓶だったら箱の2倍価格だったとしても満足できる3箱を紹介します。
食事中に選ぶべき最適解
ルナーリア・ピノグリージョ オレンジ
第一印象はパッとしませんでした。特徴がないというか、個性がないというか。なんか違うなって。厚みはあるけど、大人しくて物足りないんですよ。しかし、食事とのペアリングで風味が広がります。しかも、「どんな食事と合わせてもです。」
豚肉、鶏肉、牛肉、すり身、魚、野菜、出汁、濃厚ソース、クリーム系、ポン酢、マヨネーズ、ケチャップ、なんでもこいです。野菜も違和感なしです。
感覚的には日本酒の立ち位置と似てます。
日本酒も日本酒だけで飲むと物足りなさありますよね。そんな感じです。
食事との掛け合わせでバケます。しかも守備範囲広いとか最強でしょ。3リットルも入ってますし、ワイン好きは常備しておくべきレベル。
こりゃ、凄いわ。
アマゾンでも売ってるし、楽天でも取り扱い多いし、最強でしょ。当研究所のデーターをもってしても、食中のデイリーワインとしてこれを超えるものないと思います(令和4年2月25日時点)。買いです。全力買いです。
安すぎて申し訳なくなった実質村名クラスの味わい
ロランジュレ シャルドネ/ソーヴィニヨン・ブラン 2019 BIB 3L
酸味と甘みのバランスは整っていますが、若干甘みが勝っています。そういった意味で好みは分かれるタイプですが、「濃厚な白ワイン」は中々箱で出会えないので当たりを引いた感じがあります。
性質上飲み飽きやすいのは致し方ないですが、瓶ワイン750ミリリットル基準だと2千円は超えてくる代物。
3リットルで2000円は買って後悔することないワインですよ。
後日、ソムリエ、インポーター、ワインエキスパートたちにブラインドテイスティングしてもらいましたが、かなりの高評価を頂いております。
常飲必須。箱ワインの完成形
マス・ド・ジャニーニ・ブラン マス・ド・ジャニーニ
焼酎飲む人って決まった銘柄をずっとのみつづけるじゃないですか。
仮に、一生で一種類しか箱ワインを飲めないって究極の選択をするなら、私はこのワインを選びます。(2022年6月時点)
主張が低いながらも「超」美味しいです。
やっぱり品種がブレンドされているワインって、人間の味覚に寄り添った味にチューニングされていますね。濃厚で濃密。ほんのり甘いのに切れ味もある端正なバランス。
今までに飲んだことのないような不思議な味なのに、寄り添い方が尋常ではありません。
あくまで自然派ワインが好きな人向けなので、飲み手を選ぶかもしれませんが、私は今まで飲んだ箱ワインで一番のお気に入りです。
瓶でも売られていますが、断然箱のほうがお買い得。気分で1杯だけとかできるのも大きなメリットです。
番外編、残念編3箱はnoteで公開しています!
まとめ
30箱買ってわかったのですが、箱ワインのホットゾーンは3000〜4500円のレンジ。そして、たまに2千円台で掘り出し物がみつかるのが、箱ワインの楽しみ方。
瓶で例えると、普段は1500〜2500円、たまに千円ワインで掘り出し物を探してる人に向けて発信しています。
そして、普段千円ワインを飲まれている人こそ、箱ワインにスイッチするべきだと確信しています。全30箱に言えるのは、瓶の3桁ワインよりはいい味だしてます。3リッター1500円から売られているので、試してみてはいかがでしょうか。