デ ウェホフ ボン ヴァロン シャルドネ 2019
Bon Vallon Chardonnay / DeWetshof 2019
参考小売価格:2280円
産地:南アフリカ・ロバートソン
品種: シャルドネ
購入元:CAVE de L NAOTAKA(楽天)
インポーター:株式会社都光
販売店の謳い文句が、南アフリカのシャブリのだったので、同じ価格帯のシャブリと比較して飲むつもりでしたが、先日こんなツイートを発見しました。
【海苔×ワイン】
徳島の友達から美味しいから食べてみって、のりが送られてきた。
何、この「のり」最高やん😊味付けのりだけ食べるのも、
味気ないと思ってワインをもってきたら、何、この「ワイン」最高やん。
しかも、合うやん。これ、ノリが止まらんなー♪#大野海苔#徳島市 pic.twitter.com/FHsK6UqIAa
— ワインの泉 (@akihiro19840807) December 16, 2020
「海苔」と「ノリ」を掛けたギャグの切れ味はさておき、シャルドネ飲む時に海苔を食べる発想が、ワインのセオリーをぶち抜いていて凄い。
しかし、泉氏の味覚の鋭さはPodcastの過去放送で実証済み。旨い不味いの忖度無い意見にも定評がありますので、そのマリアージュの新境地を確かめるべくチャレンジしてみました。
このワインのシリーズは、激震した「南アフリカのコルトン・シャルルマーニュ」や、人気南アフリカワインのポール・クルーバー・エステートのライバルである「南アフリカのムルソー」を試しましたがいずれも高評価。
しかし、先に飲んだ2本は、価格帯的に庶民の週末ワインなので、今回の定価二千円台前半はある程度の許容を広げた上で開栓。
香りは低く、グラスを回してクンクンして感じるレベル。しかし、シャブリと言われればシャブリっぽいですし、「シャブリ以外だと何っぽい?」と問われても頭からシャブリが離れないポテンシャルは感じます。
磯を連想させるミネラルや、濃いめの柑橘要素、口に含んだファーストインパクトは思わず「辛っ」って言ってしまう程の塩っけにインパクト大。
そして、お気づきかもしれませんが「磯」や「塩」の要素って「海苔」にも見事当てはまる共通要素なんですよね、、、。
さて、海苔の登場。
この大野海苔は四国徳島県の名産物で、知る人ぞ知るお中元お歳暮の定番品。徳島県人の必殺ワザと言っても過言ではないぐらい人気の海苔ですが、四国民の我が家にも「徳島県人からドヤ顔で送られてきたの贈り物」として常備させている代物なのです。
味の特徴としては辛いタイプなので、子どもには不人気ですが、この「辛い」ってキーワード、完全にワインと一致しちゃってます。
そして注目のマリアージュ。
海苔を食べてその余韻でワインを飲んだ所、海苔の辛さにワインの辛さが負けて、ワインがまろやかに開きました。調和して生まれた味わいは「ワイン」と「海苔」とは全く違う「第三のナゾ要素」も感じられ面白い組み合わせである事は認めます。
ただし、その後に食べた「白身魚のムニエル」や「バジルピザ」とのマリアージュを味わっちゃうと、海苔とボン ヴァロン(このワイン)の組み合わせは「人に胸を張ってすすめるほど感動を得られるマリアージュ」では無いと当研究所は言い切ります。
そもそも、この海苔の立ち位置を別の食べ物に置き換えると、「ピスタチオ(ナッツ類)」や「ポテトチップス(スナック類)」。
どんな組み合わせでもそつなくこなせる受け皿があるので、大きく外すことはない反面、大きく交わることはありません。
しかし、例外的な話ですが、当研究所がその後に試した「スパイシーなシラーズ」と「大野海苔」は完全にマリアージュ決まっちゃいました。もし講談社さんがこの記事を見かけたら「マリアージュ最終章」の続編で是非とも取り上げてもらいたい食い合わせ。
まぁ、お人様の好みは千差万別なので、私が甲乙つけるのも筋違いですが、読者様でこの海苔がご家庭にあるかたは、「シャルドネ」VS「シラーズ」なんかやっちゃってください。
庶民のワインポイント
値段(小売):43点
生産地:3点
アロマ :5点
バランス :5点
余韻 :5点
複雑性:8点
買いやすさ:4点
主観:7点
総合得点;80点
庶民のマリアージュ
- 炙りホタテ
- 醤油ベースの寄せ鍋
- やげん軟骨の唐揚げ
- ベーコンポテトサラダ
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