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スペイン

激安ワインとの向き合い方

ペナソル ソーヴィニヨンブラン フェリックス ソリス 

PENASOL Sauvignon blanc

参考小売価格:968円

産地:スペイン

品種: ソーヴィニヨン・ブラン

購入元:リカマンショップ(楽天)

インポーター:株式会社都光

何事も量を求めると質を落とす必要があります。

ワインも週に1本で満足できる体質なら「グラン・クリュ研究所」なんてできたかもしれません。しかし、自他ともに認めるプロアル中としては、2日で3本が必要最低限の飲酒量。そういった意味で箱ワインは自分のニーズにマッチしているのですが、安定供給されているタイプはほぼ制覇しました。

もし「研究所」を開いていなければ「ずっと箱ワイン飲んでおけばいいや」ってなっているかもしれません。しかし、「研究所」として活動していくには「新たなフィールド」にピボットしていく必要があるのです。

今回購入したのは1本あたり570円の激安白ワインセット

有識者や愛好家が最も避けているタイプですが、一般消費者のエントリーセットとして無視できない存在なのです。

しかし、このセットはラインナップが玄人好み。

ヨーロッパの土着品種に焦点を定めた「ただ安いだけじゃない」ワインセットなのです。

コロンバール、コルテーゼ、ガルガーネガ、フリウリソーヴィニヨン、グリッロ、ミュラートゥルガウ、カタラット、アリント、ソーヴィニヨン・ブラン、ベルデホ、アイレンと近所の小売店では見つけにくい玄人好みの胸熱セレクトとなっています。さらに辛口スパークリングが2本おまけになっていて昼飲みも最適。

もうデイリーはワンコインで十分でしょ。

そもそもの期待値が「不味くなければOK」ぐらいのハードルなので勝利は確信していますし、なんなら炭酸割りやロックとしても楽しめます。

このワインに関しては定価でも千円切っていますし、あくまで食事が主役的なマインドで飲んでみました。

まずは食前の味見。温度は8度の状態で飲みましたが、第一印象は悪くないです。

よくありがちな白安ワインなので、「思ってるのと完全に一致」と言ったところでしょうか。

ソーヴィニヨン・ブランの品種特性を感じることはできませんが、まとまりのあるバランスの取れた味わいです。

酸味と甘味のバランスが整っていて、悪く言えば平坦な味わいですが、冷蔵庫温度で冷やすと引き締まります。

アルコール感もキレイで、全体的に調和されています。個人的にはノンアルぐらいに感じましたが、度数は12%あり平均的なワインぐらいの度数があります。

この価格帯に求める「ネガティブ要素なし」って基準を軽くクリアしており、食事に寄り添ってくれる「麦茶」的な立ち位置で楽しめますよ。

ただ、飲み終えても飲み足りない欲が出るので、そことどう向き合って行くかですね。最近は締めにちょっといい赤ワイン(定価2〜3千円)を安ワイン飲み終えた後にグラス3杯ぐらい飲むようにしてます。

本日の組み合わせ

庶民のワインランク(詳細

今回のワインは:Bランク

ABOUT ME
井原大賀
1984年 高知生まれ Grape Japan 合同会社 CEO 国際大学IPU国際総合学部国際環境学科を卒業後、廃棄物の再資源化を目指す企業へ入社。10年ほど業界に 関わる仕事をする傍ら、リユース事業へ着目し独立。シリアルアントレプレナーへのあこがれで事業を仕組み化し売却。 誰も思いつかなかった仕事を生み出すことをモットーに、現在はワイン消費家として事業を展開。ソムリエやワインエキスパート合格をサポートするワイン塾の経営や、ワイン好きな地方従事者向けのウェブコミュニティを運営。 自身がプロデュースするポッドキャスト番組「ワインの授業」はカテゴリーランキング最高2位を記録。万人受け頑固拒否の尖った内容で、業界に風穴を開ける。 自身が陥ったアルコール依存や精神疾患の体験を基に、巧みなSNS戦略で「教育」「社会福祉」「起業支援」を軸に活動中。