スイスワイン会と題しながら、スイスワインが全く登場しなかったその1からの続き。
待ち合わせ場所で待ってくれていたのは噂の屈原さん夫妻。
知的で聡明なお二人の佇まいは、人見知りの私が萎縮してしまうほどでしたが、とっても気さくに接して頂いて、どっちが年上かもうわからん状態です(私が10歳年上ですが、精神年齢は私が10歳年下)。
さて到着。
テーブルは2つに別れ、ツイッターチームとオムライスさんのnotオンライングループに。しかしツイッターチームからは一人はみ出てしまうとのことなので、私は真っ先に挙手。
人見知りでもワインがあれば関係ないっすから、新しい出会いって素敵じゃんって所。案の定、notオンライングループの方々も上級国民様ばかりで所作がお上品。下品な私がそこに加わることで化学反応って生まれるんですよね(自惚れ)。
ヤウスリン・グートエーデル2019
参考価格:5200円??
産地:スイス/バーゼルラント州ムテンツ/AOCバーゼルラント
品種: グートエーデル(シャスラ)
インポーター:たしかHelveticaさんだったかと。
たいがくんポイント:6点(10点満点)
万落ちして人生初体験のシャスラ。
自国消費98%(輸出したくない美味しさ)や「食通が最後にたどり着くワイン」なんてイントロを聞いちゃうと、モンラッシェ・グランクリュ(白ワインの最上級ワイン)を連想していたため、大きな空振り。
そもそもシャスラはライトボディなので、濃厚シャルドネを勝手に連想した方が悪いのですが、飲み心地としてはロワールの「ソーヴィニヨン・ブラン」。
しかし、フレッシュ&フルーティータイプでありながら、白い花のようなフローラル系アロマが主軸なのでその辺りは「これがシャスラって特徴なのかな」って脳内処理。
エーグル・レ・ミュライス 2019
参考価格:6000円ぐらい
産地:スイス/ヴォー/AOCシャブレ
品種: シャスラ
インポーター:ヘルベティカ
たいがくんポイント:8点
さすが希少価値抜群のスイスワイン。原語(アフファベット)で検索しましたよ。
実際に数が少なく、今回のシャスラ飲み比べの為に特別にご用意していただけたとのことなのでありがたくテイスティング。
勝手な系統で解釈するとイタリアのソアヴェっぽさがあり、最初にしっかりと酸味を感じた後、ジュワーっと甘味が広がる微エレガントタイプ。
参加者の意見としては1本目の方が人気ありでしたが、個人的にはこちらが好み。その辺りにワインを評価する難しさってありますよね。
セッテマジオ・カナ 2019
参考価格:?
産地:スイス/ティチーノ/モンテカラッソ
品種: メルロ/ソーヴィニヨンソイエール
インポーター:たぶんHelveticaさん
たいがくんポイント:8.5点
旨い、不味い、好き、嫌い、そんなワード抜きにして、ワイン飲みとしてはこんなワインが飲みたかったと血が騒ぎます。
メルロ(赤ワインの有名品種)の白ワイン。すなわち、黒葡萄を白ワインの製法(皮を剥いてから造る)で仕上げたワイン。
しかもブレンドされている品種もソーヴィニヨンソイエールと公表されていないようなマイナー系。
口当たりがソフトながら、余韻でタンニン要素も感じられる白ワインとは思えない不思議な感覚。
ずっとグラスを回しながら、その味わいの変化過程をゆっくり噛み締めたいワインです。
セッテマジオ・ヴィンダラ2016
参考価格:1万円ぐらい
産地:スイス/ティチーノ/モンテカラッソ
品種: メルロ、マルセラン、カルミノワール
インポーター:たぶんHelveticaさん
たいがくんポイント:9点
ここでチーズフォンジュの紹介。日本一旨いチーズフォンジュって言われて食べました。
実際に日本一美味しいかどうかなんてわかりませんが、私が食べてきたチーズフォンジュでは一番美味しいことは間違いなし。
しかし美味しい物には罠があり。パンと高カロリーチーズのコンボは太りやすい体質の人間には危険信号。その後のディナーのことを考慮すると食べ過ぎはよくないと思い軽めに味わうに留めました。
ブロッコリー系の野菜だともっと楽しめたのになぁーなんてほんのり伝えた所、「スイスではパンのみです」って言われちゃいました。
話は最後のワインに戻しますが、完全に「ボルドーの格付け」レベル。
そしてお値段も「ボルドーの格付けレベル」。
どっちに価値を置くのかで飲み手の感想はグッと変わってくるのですが、希少性の高さを考えると悪くない選択ですよ(貴族ワイン会の持ち込みで持っていくと言った意味で)。
スイスワイン会の感想は終わりますが、後日気が向けばアフタースイス会の様子なども書き綴りたいと思っています。