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ワインが飲める高知のお店

louge(ローグ)で贅沢ランチとワインのペアリング

ヴィラ・サントリーニ /高知県土佐市のリゾートホテル

住所:781-1165 高知県土佐市宇佐町竜

電話:088-856-0007

食べログ: 3.78

高知県のレストランで予約が取りづらいお店ローグさんにお邪魔しておりました。

市内から車で約30分。ど田舎の海沿いにあるリゾートホテルなので、交通の便が非常に悪く、飲酒するならタクシーか代行利用が必須となります。

食べログ高評価ですし、地元ワイン有識者からの評判も上々。ゴ・エ・ミヨにも掲載実績があり、間違いないお店ではあります。

しかし、ネックとなるのが予約が取れないことと、高単価であること。

今回は結婚記念日って事もあったので3ヶ月前からブッキング成功し予約ハードルはクリア。ランチ7700円、ディナー16500円の価格設定なので、ランチを選択すれば一般的なフルコースと同じぐらいの料金。なので問題はワインのお値段ですよね。

ネットでワインリストを確認すると、貴族銘柄なのに価格未表示。こんなお店に行く方々はお値段気にしないのでしょうか。ともあれBYO(持ち込み)は5000円と事前に確認していたので、リストのボトル価格は最低1万円はすると予想しておりました。

しかし、最高の料理にワインは妥協できません。

5000円の持ち込み料に自前シャンパン(定価2万、購入5千円)を通しで飲むのが良いのか、グラスで頼んでお店に任せるのが良いのか。仮にグラスワインが2千円ならバイザグラス、それ以上ならBYO作戦でシャンパンをかばんに忍ばせて挑みます。

ドリンクメニュー

ワインリストは別途ありましたが、予想値通り安くても8千円、上見るとエシェゾー(6桁コース強)なんかもあります。8千円ボトルを妥協して飲むのも気がひけるので、選択肢としてはペアリングコース1択。

しかし、5杯では量的に物足りなさが否めません。最低ボトル1本分の分量は飲みたいので、グラス6杯で料金を計算すると13500円〜となります。BYO(自前シャンパン)との差額3500円。そうなるとどんな料理が出てくるのかで考えなくてはいけません。

本日のメニュ

うーん、わからん。笑

店員さんにペアリングでどんなものが出るのか聞いてみましたが、「始めにシャンパンがでます、あとは料理に合わせて」の回答。深く突っ込んでも面倒なお客になりかねないので別の判断材料を探ります。

そこで、使用しているグラスで決めようと目を移すと、なんと木村硝子シリーズがワインセラーの横にズラリと並んでいるではないですか。

筆者は万能型の木村硝子しか使ったことなかったので、グラス試し使いの目的を含めてペアリングでお願いすることにします。ガバ飲み防止にチェイサーでギリシャビールを頼みつつシャンパンからスタート。

ニコラ・フィアットレゼルヴ・エクスクルーシヴ ブリュット

一杯目、着席後に景色を楽しみながら

参考小売価格:6000円

産地:シャンパーニュ

品種: ピノ・ノワール40%/シャルドネ20%/
ピノ・ムニエ40%

インポーター:日本酒類販売株式会社

フランスで一番売れているとされているシャンパンらしいのですが、特段「うめぇ〜〜〜」とかはならず「うーん、まぁ普通のシャンパンかな」程度。

しかし、グラスが超良いです。形状的にはピーボ オーソドックスかと思いますが、フォルムが美しすぎます。そしてめちゃキレイに磨かれています。良いグラスでもちょっとした水垢で萎えることがありますが、指紋一つ見当たりません。

このこだわりが今後の展開を期待させてくれます。

リララキス リアティコ アゲリス

二杯目、かぼちゃと合わせる

参考小売価格:4950円

産地:ギリシャ / クレタ島

品種: リアティコ100%

インポーター:有限会社ノスティミア

普段から私が提唱している、赤ワインと白ワインは交互に出すべし理論を実践してくれており、それだけで満足感は高いです。大概のペアリングコースは「泡→白→ロゼ→赤→赤」って構成なので、上から目線で物言うと「この人、知ってんな。」となります。

料理も人生史上最も美味しい衝撃のかぼちゃ料理で、ペアリングも完璧。

香りだけで楽しめるクオリティのワインでしたが、一口目は芯があるように感じました。しかし、かぼちゃの甘味がワインのポテンシャルを引き上げます。定価5千円ワインだと今知りましたが、飲んでるときは7〜8千円ぐらいの価値を感じました。

ソアリェイロ 2020

3杯目、うなぎと合わせる

参考小売価格:2860円

産地:ポルトガル ヴィーニョ・ヴェルデ

品種: アルバリーニョ

インポーター:木下インターナショナル株式会社

ヴィーニョ・ヴェルデは1本通しで飲むとジュースさを感じ飲み飽きる側面があります。しかし、渋系赤の後に飲むと絶妙な箸休めになります。ホームランバッターを並べるより、小技や走力の高い選手が間に挟まると打線に厚みがでる理論と同じですね。

そもそも、うなぎにアルバリーニョって発想はなかったので度肝抜かれました。タレには赤。そんな固定概念を覆すペアリングは、単に味覚をスッキリさせると言った意味でなく、旨味を高め合います。普段のブランチならこれがメインで完結でも満足できる中盤戦です。

インターバル 亀泉純米吟醸酒原酒 SEL 24

ペアリングコースを注文したときに、「日本酒間に挟んでも良いですか?」と問われたので、「日本酒苦手なので、ワイン縛りでお願いします。」と答えた所、サービスなので試してみてくださいと粋な計らい。

「日本酒苦手な人にもワインみたいだと言って喜んでくれるんですよ。」と説明されていたので、「いや〜、知ってますし、昔良く飲んでましたわ。」と返さずに、「へぇ〜、ありがとうございます(驚)!」みたいなニュアンスで答えました。そう考えると、自分がドヤ顔で色々語ってる時も気を使って知らんぷりしてる人いるのかなぁ〜なんて勘ぐったりしてます。

ともあれ、最近では手に入らなくなっているとのことなので、貴重な1杯をありがたく頂きました。それにしてもお猪口が豪華絢爛で重厚感があり、「知ってる味の5倍増し」で美味しく感じました。結果的にはじめて飲む未知の体験だったことには変わりありません。ありがたや〜。

アヴァンティス ソーヴィニョン ブラン 

4杯目、創作カツオのたたきと合わせる

参考小売価格:3454円

産地:ギリシャ エヴィア

品種: ソーヴィニヨン・ブラン

インポーター:有限会社ノスティミア

正直、メニューに「カツオ」ってみつけたとき、「はいはい、県外客向けでカツオのたたきを申し訳程度に出すわけですね。」なんて身構えてました。

実際は、絶頂、絶品アレンジのカツオのたたきです。

ワインも「うわぁ〜、赤白交互で褒めてたのに、すっきり系連チャン。しかも味が安易に想像できるソーヴィニヨン・ブランか〜、かろうじてギリシャっぽさが出てたらセーフかな」なんて舐めてました。

振り返るとこの日一番のマリアージュ成立。

また、このグラスが良いんです。ソーヴィニヨン・ブランだと口狭のスタンダードなタイプを選びがちですが、モンラッシェでも使えそうな口広タイプ。ワインのポテンシャルも相まってか、味わいに複雑さと奥行きを感じます。グラスは万能型1脚理論を提唱しておりましたが、樽シャルドネタイプの汎用性を知ると、品種別に揃えたい欲がでます。

ラングロワ・シャトー クレマン・ド・ロワール ブリュット

5杯目、鯖パスタと濃厚濃密なクレマン

参考小売価格:2728円

産地:ロワール

品種: シュナンブラン60%、シャルドネ20%、 カベルネフラン20%

インポーター:株式会社アルカン

当研究所を昔から読んでくださっている方はご存知でしょう。

筆者は必衰の泡好き。中でもクレマン・ド・ロワールが大好物だということを。

そして、誰しもが思考停止で「スパークリングは始めの1杯目」と判をついたように提供するなか、「終盤戦の泡」はまさしく悪魔的。

そして、鯖パスタの美味しさが埋もれるぐらい、存在感の高いクレマンで度肝抜かれます。

最初のシャンパンの2倍美味しいのに値段はシャンパン半額ってどういうことでしょうか。最近は気分を高めるためにシャンパン購入頻度高まってましたが、こんなクレマンにであえるなら、クレマン飲み比べした方がよっぽど有意義に楽しめるのではないかと。庶民の泡好きのはクレマン・ド・ロワールをシャンパン代わりにどうでしょう。

キャンティ クラシコ カステッロ ディ フォンテルートリ 

6杯目 鶏肉のローストとサンジョヴェーゼ

参考小売価格:3000円ぐらい

産地:トスカーナ州

品種: サンジョヴェーゼ90%、マルヴァジアネーラ5%、コロリーノ5%

インポーター:株式会社ファインズ

締めはキャンティ・クラシコですよ。いぶし銀を感じるオツなワイン。一口飲んで「うわぁ、久々にまともなサンジョヴェーゼ飲んだかも。」と「クラシコ」に名前負けしていない王道キャンティ。鶏肉にサンジョヴェーゼも奇抜なアイデアに感じたのですが、香辛料のスパイスが良い感じに調和されていきます。

よく「評価負けしているサービスが未熟なお店」や「お人柄で料理の質をカバーしているお店」に遭遇しますが、ローグさんはガチでした。本当に良いものと、人が良いって言ってたから良いが混合している今日このごろ、「過去一番のワインとコース料理のペアリング」だったと胸を張って言えます。デザートに締めのお茶まで出てきて「いたれりつくせり」です。

心配していたお会計の方ですが、内容からすると大満足。想定の範囲内に収まっていました(私一人で2.5万円ほど)。

食器やグラスにまでこだわっており、提供タイミングも完璧。高級店(当社比)行かないので比較対象はありませんが、高知県ナンバーワンいや、ロケーション含めると日本でもトップクラスではないでしょうか。

食材は地元にこだわっているのに、ワインは多国籍でインポーターも偏りなく、仕入れの癒着を感じません。あくまで料理主役で構成されているのでワイン愛好家でなくても身構えずペアリングを楽しめます。それでいて玄人好みのマニアックなセレクトと、要所では王道で決める。

交通手段がない所が痛いですが、そこはロケーションの良さとトレードオフ。12時オープンもブランチ勢からすると厳しい時間帯ですが、1回転で全テーブル同じタイミングでサーブされる以上致し方ないところ。

記念日だと予約時点で言っていたので、写真も沢山とって頂き、とても思い出に残る結婚記念日になりました。

帰り際に「奥様、川島なお美さんに似てますね〜。昔よく利用されていたので当時を思い出しました。」なんておっしゃていました。捻くれた私の解釈だと、遠回しに「著名人御用達」アピールと受け取れなくもないですが、そりゃ著名人御用達も当然のクオリティです。

県外からだとぜひ宿泊にも使ってもらいたい究極のリゾートですよ!

ABOUT ME
井原大賀
1984年 高知生まれ Grape Japan 合同会社 CEO 国際大学IPU国際総合学部国際環境学科を卒業後、廃棄物の再資源化を目指す企業へ入社。10年ほど業界に 関わる仕事をする傍ら、リユース事業へ着目し独立。シリアルアントレプレナーへのあこがれで事業を仕組み化し売却。 誰も思いつかなかった仕事を生み出すことをモットーに、現在はワイン消費家として事業を展開。ソムリエやワインエキスパート合格をサポートするワイン塾の経営や、ワイン好きな地方従事者向けのウェブコミュニティを運営。 自身がプロデュースするポッドキャスト番組「ワインの授業」はカテゴリーランキング最高2位を記録。万人受け頑固拒否の尖った内容で、業界に風穴を開ける。 自身が陥ったアルコール依存や精神疾患の体験を基に、巧みなSNS戦略で「教育」「社会福祉」「起業支援」を軸に活動中。
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