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イタリア/北部

上半期ナンバーワン評価の庶民的白ワインはこれ

ロエロ アルネイス アンテリージオ 2018

Roero Arneis Anterisio Cascina Chicco 2018

参考小売価格:2200円

産地:イタリア/ピエモンテ州/ロエロ(DOCG)

品種: アルネイス

購入元:かめや

インポーター:フードライナー

ロエロ アルネイス アンテリージオ

今年も半分が終わり、昨年度の十二使徒ワイン超えに出会えない焦りが生じているのですが、やっと出会えました。

昨年度の第一使徒ワインのハンガリー千円ワインシャトーデレスラ トカイ フルミント ドライを凌駕してしまったインパクト。

こちらのワインがデレスラより多少高めの価格設定なので、単純比較するのはナンセンスですが、実勢価格税込2千円以下でこのクオリティはスタンディングオペレーション。

若草を主体とし、森林や泉を連想させる透明感とエレガントの共存。

しかし、味わいは香りとのギャップが爆発します。

サントリーはちみつレモンを連想させる甘味インパクトが一瞬口内を襲い、顔を歪めそうになった瞬間に訪れる苦味の要素。

すなわち、甘味の要素が苦味の要素に緩和され完全調和。

安イタリアにありがちな水っぽさは皆無で、濃度も適度な重さを保ちながら、幅広い温度帯(7〜12度)で違った顔を楽しめる八方美人タイプ。

フルーティーでライトなワインが好きな人から、濃厚な樽バターシャルドネが好きな人も幅広くカバーできる中立的要素には、まるで弱点が見つからない完成度。

前菜、魚介類、パスタなどと合うなんて無難に紹介されていますが、瞑想してワインだけで楽しむに値する「究極の庶民的ワイン」

大勢でワイワイではなく、1本をじっくり一人で味わいの変化を楽しみながら飲んで欲しいです。

庶民のワインポイント 

(採点基準はここをクリック)

値段(小売):43点

生産地:4点

アロマ :8点

バランス :10点

余韻 :6点

複雑性:7点

買いやすさ:3点

主観:10点

比べるのは失礼ですが、最近飲んだ希少高ワインより満足度高め。

総合得点:91点(今年度最高得点)

ABOUT ME
井原大賀
1984年 高知生まれ Grape Japan 合同会社 CEO 国際大学IPU国際総合学部国際環境学科を卒業後、廃棄物の再資源化を目指す企業へ入社。10年ほど業界に 関わる仕事をする傍ら、リユース事業へ着目し独立。シリアルアントレプレナーへのあこがれで事業を仕組み化し売却。 誰も思いつかなかった仕事を生み出すことをモットーに、現在はワイン消費家として事業を展開。ソムリエやワインエキスパート合格をサポートするワイン塾の経営や、ワイン好きな地方従事者向けのウェブコミュニティを運営。 自身がプロデュースするポッドキャスト番組「ワインの授業」はカテゴリーランキング最高2位を記録。万人受け頑固拒否の尖った内容で、業界に風穴を開ける。 自身が陥ったアルコール依存や精神疾患の体験を基に、巧みなSNS戦略で「教育」「社会福祉」「起業支援」を軸に活動中。