高知市にある「パロレ・エ・ムジーク」さんでのワイン勉強会。
ブラインドテイスティングの能力を鍛えるのは、一人ではハードルが高いため、時間が許す限り参加させていただいております。
全部で4杯、当研究所の所長として、現状の実力はどのぐらいなのでしょうか。
一杯目、白ワイン1
色合いは「やや濃いめのイエロー」
粘性は「やや粘り気」
香りは「パッションフルーツ、マンゴ」「樽香無」
味わいは「旨味をともなった厚みのある甘さ、滑らかな酸味」
余韻は「やや長めで、甘味は上品に消える。」
まず、白の主要3品種(シャルドネ、ソーヴィニオンブラン、リースリング)は経験上から瞬殺で除外。次に「ゲベルツ、ヴィオニエ、グリ系、甲州」も甘味の観点から除外。
整いました。
私「フリウリ・ヴェネッチア・ジュリア、フリウラーノ!」
マスター「ヴィンテージは?」
私「根拠はないですが、ディスクの厚みと芳醇さから2010ぐらいっすかね。」
正解は、
地域的に近かったね。なんて慰めていただきましたが、一度味わっているタイプのワインを外すなんて、最低最悪。しかも、ヴィンテージ2017のわかーい、ワイン。ドヤ顔マックスの自信たっぷりで豪語してたので完全失笑。
2杯目 白ワイン2
外観、「薄いグリーンイエロー」
色からして、シャルドネ、リースリング却下。
香り、「やや強めのアロマティックタイプ。グレープフルーツ、レモン、アスパラガス。あっ」
もう脳内は完全に「ソーヴィニオンブラン」で決めつけてテイスティング。
「ニュージーやチリだと、もっと柑橘系とカシスの茎系のニュアンスあるし、、、」
「うんうん、ロワールの中央東寄りの味わいがしますなぁ(どやリング)。伝統的な味わいもするし、「サンセール」いや「プイィ・フュメ」(飲んだことないけど、知ったかで回答)じゃないっすかね。」
マスター「そう言っていただけると、このワインも喜んでいることでしょう。」
正解
あ、、、ありえない、、、、全く同じワインを研究済みではないか。。。
最低最悪の気分で、気持ちは残り2本を完全に当てることに切り替える。
3杯目 赤ワイン1
外観、やや濃いめのルビー色だが、エッジに厚みがあり、濃厚な味わいを予想。
香り、「赤いベリー系。いちごのコンポート、湿った土。」
私、「ニヤリ。。これ外したら生き恥物でしょ。。笑」
「アタックで爆発する果汁味に反する、余韻の短さ。そう、チリのピノ・ノワールで間違い無いでしょう。」
マスター「キャンディーの風味ない?」
その他参加者「ガメイ!、ガメイ!、ガメイ!」
私、「いや、過去にこんな研究材料もあるし、ピノ・ノワール愛飲家として、絶対の自信ありっすわ。」
正解
完全混乱。マスカットベリーAってこんなに高貴な味わいになるんだ、以前味わったこのワインの印象が強かったため、完全ノーマーク品種。無能さ加減を恥じるより、勉強不足を再認識する結果に。
ラスト 赤ワイン2
外観は「濃いガーネット」
もう、脳内はカベルネかマルベック の2択。
クンクン(匂いを嗅ぐ音)
私、「整いました。カベルネ60、メルロ30、フラン10。なめし革のニュアンスやスモーキーさも兼ね備えている旧世界ワイン。完全に歴史を感じる味わい。ボルドー、それも下流に近いメドックでしょう。」
正解
未経験の品種とはいえ、ショックのあまり半分以上残ったグラスが中々進まず放心状態。。
そして、約10分後、その残ったグラスで驚くべき変化が。
私「うわ、正体表したっすよ、このワイン。ちょっと飲んでみてください。」
他の参加者「ほんとや、余韻無し、カスカス、水っぽいね。笑」
チリワイン。。。おそるべし。
今回の収穫は、なんといっても「マスカットベリーA」。
低価格レンジとは全く違う味わいに、ぜひ試していただきたい1本です。