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・テイスティング日記

グレイス グリド甲州 /日本のワイン

和食との相性抜群の甲州。その真価はいかほどに。

100人の評論家が揃って口を揃える、「日本食には日本のワイン」。以前試した、グランポレール甲州  でも、その「日本食には日本のワイン」の証明がされたわけですが、今回は庶民が少し背伸びした価格帯のワインです。



グレイス グリド甲州 750ml 2017

2000円以上するワインは、絶対に外せない気合いと気迫が出てしまうのですが、公平に評価できないポイントではあるのですが、純白の気持ちを持ってテイスティング開始。

マスカットにメロンの皮を思わせるアロマ。優しさよりは力強さを連想させる香りは濃厚でリッチな味わいを期待させる。しかし、甲州という品種の特性上、スッキリ、あっさりといったワードとは相反するインパクト。

むっ、ぬぐぐ。濃いぞ(いい意味で)。しっかりと感じるアタックは長期熟成されたシャルドネのそれを思い出させる。ミネラル感が程よくあり、刺身や魚の生臭さを閉じ込めてくれるような包容感はまさに、「日本食には日本のワイン」

刺身は白身系でなど限定した話ではなく、明太子から生牡蠣まで全てに置いてナマ食の守備範囲は広く、とても心強い1本です。

気軽に抜栓できるスクリューキャップも乙なところ。どんな料理にも対応できるユーテリティーなポジションは、冷蔵庫に必ず入れておきたいマストアイテムです。


グレイス グリド甲州 750ml 2017

ABOUT ME
井原大賀
1984年 高知生まれ Grape Japan 合同会社 CEO 国際大学IPU国際総合学部国際環境学科を卒業後、廃棄物の再資源化を目指す企業へ入社。10年ほど業界に 関わる仕事をする傍ら、リユース事業へ着目し独立。シリアルアントレプレナーへのあこがれで事業を仕組み化し売却。 誰も思いつかなかった仕事を生み出すことをモットーに、現在はワイン消費家として事業を展開。ソムリエやワインエキスパート合格をサポートするワイン塾の経営や、ワイン好きな地方従事者向けのウェブコミュニティを運営。 自身がプロデュースするポッドキャスト番組「ワインの授業」はカテゴリーランキング最高2位を記録。万人受け頑固拒否の尖った内容で、業界に風穴を開ける。 自身が陥ったアルコール依存や精神疾患の体験を基に、巧みなSNS戦略で「教育」「社会福祉」「起業支援」を軸に活動中。