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フランス/ボルドー地方

地雷ワインの代名詞「千円台ボルドー」フィラディス直販ならどうだ

シャトー・サン・スラン・ド・ルヴィアック アントル・ドゥ・メール

Chateau Saint Seurin de Leviac Entre Deux Mers

参考価格:1836円

購入価格:1445円

産地:フランス/ボルドー/アントル・ドゥ・メール

品種:カベルネ・ソーヴィニヨン種60%、メルロー種40%

購入元:クラブワイン30(フィラディス)

インポーター:株式会社フィラディス

庶民のワインポイント:78.3点

無名の千円台ボルドーで嫌な思いをたくさんしてきた人は私だけでないはず。

最近は、そんな地雷臭のするワインをわざわざ買うことが無くなったのですが、当研究所がもっとも信頼するインポーター「フィラディス」さんの商品ならばと購入しました。

率直な感想としては、飲めるっちゃ飲める、値段相応のワインです。

華やかで力強い自然な香りは超合格でしたが、ボディが軽い軽い。

コクや飲みごたえの分野では「お酒を飲み慣れていない層」に受けそうなタイプ。

その最大の原因としては、苦味や甘味と比べて酸味が突起していること。

風味的にピノ・ノワールやガメイなんかが同じようなニュアンスだと、高評価になるケースが多いのですが、カルベネ&メルロでは「残念」と言いたくなります。

でもね、総合的なバランスは な ぜ か 整っているんですよ。

悪口ばっかり書いてきましたが、飲んでいて「不思議と嫌な気持ちにはならないワイン」

不思議とは言ったものの、しいてその要因を掘り下げるとすれば、「今まで味わってきた同価格帯のボルドー」が酷すぎたせいで、求めるハードルが著しく下がっているという事。

当研究所の消費スピードは3日なので、平均よりやや遅めです。しかし、万人受けする味わいに仕上がっているので、幅広い層へ「無難に」受け入れられる低価格ボルドーでしょう。

S・W・P(庶民のワインポイント)

価格:86点
生産地:66点

ボルドーのアントル・ドゥ・メール(ただのボルドーよりは気持ち上)

買いやすさ:85点

6本で送料無料

売り文句:95点

飲み終わった後に読んでみてびっくり、こんな平凡なワインを「嘘をつかず」にここまで美しく表現できるのはプロ中のプロとしか言いようがないです。

味わいのマトリックス(グラフみたいなやつ)もあるのですが、絶妙なラインで収めており感服です。

アロマ:85点

グラスに注いだ瞬間に香りだちします。

複雑性:74点

明るいプラム、メロン、ピーマン、青ネギ、マスタード、塩胡椒、石灰、石鹸、砂利、なまにく

無理くり表現してみましたが、「深み」がないのでその分減点しました。

余韻:42点

しばらく残るには残るのですが、「収斂性」と「すっぱさ」なので、どちらかといえばネガティヴな余韻。その分減点しました。

たいがくんP:55点

千円台ボルドーでこのクオリティは素直に褒めるべきワイン。

加算ポイント前の平均点:74.3

メディア:1点

なんの賞か一切触れられていませんでしたが、イオンの販売サイトに「金賞ワイン」って書いてました。(失笑)

生産者:0点

ウェブ検索の結果、同シャトーで該当するワインはこの1種類しか見当たりませんでした。

SNS:3点
ABOUT ME
井原大賀
1984年 高知生まれ Grape Japan 合同会社 CEO 国際大学IPU国際総合学部国際環境学科を卒業後、廃棄物の再資源化を目指す企業へ入社。10年ほど業界に 関わる仕事をする傍ら、リユース事業へ着目し独立。シリアルアントレプレナーへのあこがれで事業を仕組み化し売却。 誰も思いつかなかった仕事を生み出すことをモットーに、現在はワイン消費家として事業を展開。ソムリエやワインエキスパート合格をサポートするワイン塾の経営や、ワイン好きな地方従事者向けのウェブコミュニティを運営。 自身がプロデュースするポッドキャスト番組「ワインの授業」はカテゴリーランキング最高2位を記録。万人受け頑固拒否の尖った内容で、業界に風穴を開ける。 自身が陥ったアルコール依存や精神疾患の体験を基に、巧みなSNS戦略で「教育」「社会福祉」「起業支援」を軸に活動中。