プロヴェット ロゼ セッコ
Provetto Spumante Rosato Secco
参考小売価格:657円
産地:スペイン
品種: テンプラニーリョ
購入元:リカマンショップ(楽天)
インポーター:株式会社都光
白ワイン12本セットにに入っていたおまけスパークリングのロゼ。
おまけだからと、白バージョン(おまけワインに文句言う輩)の方は期待せず昼飲みで登板させましたが意外としっかりワイン。そのため、今回は料理に合わせて晩酌ワインとして登板させてみました。
ペアリングに迷ったらロゼやスパークリングと有識者の中では共通言語みたいになっていますが、それには一つの前提条件があります。
それは「辛口」であるということ。
一般的な市場においては辛口のほうが流通しているのですが、「稀に甘いワイン」に遭遇することがあります。
そのミスマッチを起こさせないために、スパークリングワインの場合は残糖度の表記がされています。
教科書的な分け方では大きく7つに別れていて、残糖度が低い順に説明すると、
- ブリュット・ナチュール(Brut Nature)またはゼロ・ドーズ(Zéro Dosage): 0g/Lの残糖度を持つワインです。完全に辛口で、糖分を添加せずに造られます。非常にドライな味わいです。
- エクストラブリュット(Extra Brut): 0-6g/Lの残糖度を持つワインです。超辛口と分類されているカテゴリーで一般的なブリュットより甘さが控えられています。
- ブリュット(Brut): 0-12g/Lの残糖度を持つワインです。一般的には辛口であり、ほとんどが辛口のスパークリングワインです。
- エクストラセック(Extra Sec)またはエクストラドライ(Extra Dry): 12-17g/Lの残糖度を持つワインです。名前の通り、「エクストラ」なだけに、ブリュットよりも少し甘みが感じられますが、実際にはやや辛口の範囲に入ります。
- セック(Sec): 17-32g/Lの残糖度を持つワインです。一般的には半辛口から中甘口の範囲に入ります。
- デミセック(Demi-Sec): 32-50g/Lの残糖度を持つワインです。半甘口の範囲で、甘さが感じられます。デザートや甘い料理との相性が良いとされます。
- ドゥー 50g/L以上の極甘口
しかし、この表記と一般的な説明を鵜呑みにすると思ってたのと違うことになりかねません。
特にエクストラセックやセックあたりに使われる「やや辛口や半辛口」には注意が必要です。
普段ブリュットに慣れていると甘口に感じますし、あまりワインを飲まない人だとと辛口に感じる方もいるからです。
そこで私が提唱したいのは辛口という表現を使わずに、ブリュットを「普通」という基準にせよということです。
なぜかと言いますと、理由は3つ
そもそも日本の辛口って表現と海外のドライって微妙な解釈の違いがあると思います。辛口って言っても「唐辛子的な辛さ」ではないのですから、表現が難しいですよね。乾いたとはまた違いますし、何が的確か突き詰めると結局「辛口」で落ち着いてしまうのでしょう。
2つ目の理由は、エクストラドライってネーミングが誤解を生みやすい。エクストラでドライなんてめちゃ切れ味ありそうでしょ。でもブリュットより表記上は甘いんですよ。しかも実際に甘く感じる場合があるんですよ。そうなると「全然エクストラでドライじゃないやんけ」ってなります。
最後は、残糖度が甘さ自体に関係してこない場合がある。要は酸度との関係性です。酸度が高いと甘みがマスキングされあすし、酸味がないと甘ったるく感じやすくなります。
まとめると、、ブリュットでも甘いと感じる人もいるし、セックでも辛いと感じる人がいるということ。なので、お店のテイスティングメモにイチャモンつけたくなるんですよ。ブリュットのくせに甘いやんけ!とかセックのくせに辛い!とかのパターン。ブリュットを「普通」としていれば「普通より甘めかどうか」って基準だけになるってことです。「セック、普通よりちょっと甘い」みたいな。表記の基準にそって甘い辛いを判断するとギャップを感じてしまうってことです。
厳密に数値をみてもブリュットの残糖度きていも0-12g/Lなわけで、0の可能性もあるってことなんです。ましてやエキストラブリュットとのさなんて最大で6g/Lの差しかないのです。デミセックとか32-50g/Lで18g/Lも幅があります。
このワインに関しては私基準でも「やや辛口」でしたが、基準を信じて想定より甘かったらショックですからね。
もうスパークリングワインの基準は「普通」「普通より甘い」「普通よりめちゃ甘い」のほうがわかり易くない?というお話でした。
本日の組み合わせ
庶民のワインランク(詳細)
今回のワインは:Aランク
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