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フランスその他

先入観を払拭させる為、3日かけてテイスティング。

ドルメン・ラ・ピエール・プランテ 2018

Dolmen La Pierre Plantee 2018

参考価格:1760円

購入価格:10本で1万円

産地:フランス/ラングドック

品種: ピクプール種主体

糖度:6度

購入元:うきうきワインの玉手箱(楽天)

インポーター:サントリー

ドルメン・ラ・ピエール・プランテ 2018

うきうきワインの玉手箱、春の1万円福袋に入っていた1本。

福袋に普段自分で買わないような品種のワインが入っていると、それだけで嬉しく思えます。しかも割引率約40%オフなので、完全勝利確定。

すなわち、どんなに気に入らない味わいだったとしても許容できてしまう土台はあるといえるでしょう。

予備知識(先入観)として、某安ワイン道場での稽古結果を読んだ後だったので、なるべく偏見抜きにテイスティングできるように3日かけてじっくり味わいました。

初日、ワインの温度は8度スタート。先入観をぬぐいきれず、口に含んだ瞬間に吹き出します。

「これはアカンやつや(笑)」

ポカリスウェットの粉をかなりケチって作ったポカリスウェットに、ほんのりマスカットエキス足したような味にニヤニヤが止まりません。

2日目、ワインの温度は12度スタートから15度。

ワイン単体ではキツイと感じ、料理とのペアリングで実験。

メニューは餃子と麻婆豆腐でしたが、全然イケるワインに大変身。

ワインの嫌な要素は、餃子のニンニク臭が消し去り、マーボーのピリピリ感はワインが綺麗に浄化してくれ好印象。

3日目、午前中(8時ごろ)に冷蔵庫温度でテイスティング。

なんとも言えない毒っ気に一口で妥協し、グラス放置のまま10時ぐらいに飲み直してみると印象激変。酸味と苦味が程よく調和し、人工的なアルコール感もなく自然な味わいに変化。後味にレモンの絞り汁の要素を感じますが、低価格帯にありがちな果実味爆弾とは一線を画するクオリティ。

まとめ

印象の悪い(クオリティの低そうな)白ワインはキンキンに冷やして麻痺させて飲むと思っていましたが、このワインの適温は11〜14度で塩味やミネラル要素を感じながら癖の強い食事と合わせると評価が上がるタイプ。

千円ゲットなら大勝利ですよ。

庶民のワインポイント 

(採点基準はここをクリック)

価格:5点

生産地:3点

買いやすさ:3点

売り文句:2点

販売店様のページでは、太い赤字がチカチカして全く読む気起こらず。

アロマ:1点

複雑性:3点

余韻:2点

バランス:2点

たいがくんポイント:3点

端的に言うと普通。

総合評価:C(勉強になるワイン)

ABOUT ME
井原大賀
1984年 高知生まれ Grape Japan 合同会社 CEO 国際大学IPU国際総合学部国際環境学科を卒業後、廃棄物の再資源化を目指す企業へ入社。10年ほど業界に 関わる仕事をする傍ら、リユース事業へ着目し独立。シリアルアントレプレナーへのあこがれで事業を仕組み化し売却。 誰も思いつかなかった仕事を生み出すことをモットーに、現在はワイン消費家として事業を展開。ソムリエやワインエキスパート合格をサポートするワイン塾の経営や、ワイン好きな地方従事者向けのウェブコミュニティを運営。 自身がプロデュースするポッドキャスト番組「ワインの授業」はカテゴリーランキング最高2位を記録。万人受け頑固拒否の尖った内容で、業界に風穴を開ける。 自身が陥ったアルコール依存や精神疾患の体験を基に、巧みなSNS戦略で「教育」「社会福祉」「起業支援」を軸に活動中。