ラ・マージャ ロッソ・ディ・モンタルチーノ 2019
LA MAGIA ROSSO di MONTALCINO 2019
参考小売価格:3000円
産地:イタリア・トスカーナ州
品種: 多分サンジョベーゼ主体
購入元:テツヤワインセレクション
インポーター:ベリー・ブラザーズ&ラッド
テツヤワインセレクションさんのお試しセット第五弾から一番楽しみにしていた1本。
楽しみにしていたとはいえ、最近は箱ワインばかり飲んでいたので、すっかり存在を忘れており、瓶ワインの回転率が著しく落ちていたことを気付かされます。
当研究所では、ワインセラーなる贅沢品を利用している為、減価償却や電気代を計算すると、年間で600〜1000円ほどの保管コストがかかってしまいます。
なぜコスト幅があるかというと、ワインセラーがいつ壊れるかわからないから。
5年壊れずに使えれば600円計算なのですが、以前使用していたフォルスターのワインセラーは3年で粗大ゴミと化してしまい、リサイクル料金、処分費用諸々を加算すると、結果的に1本あたり1000円の保管コストになってしまったからです。
つまり、セットでお買い得だったからと息巻いて購入しても、飲まずに置いておけば割引額なんてすぐに相殺されます。
なので心情的に、高級ワインと言えど、2ヶ月も寝かせるには抵抗があるのです。
そんなこんなで、週末の夕方に気合い入れて飲んでみました。
飲む前は、高級箱ワインと比べると大して変わらない気がしていましたが、一口飲んで納得の高級瓶ワイン。
妖美でシルキーで深みがある。
もちろん普段、箱ワインで味覚をトレーニングしてるからこそ鋭敏に美味しく感じる側面もあります。
しかし、飲み進めていくと、上品な味すぎて舌がついてきません。
子どもにキャビアを食べさしても価値を理解できないだろう的な感覚です。
どこまで行っても子どもはオムライスとかハンバーグが好き。
これは感覚的に危機感を抱いたので、飲み方を変えてみます。
久々に登場させたエアレーション。
普段は、ワイン会で飲む時のことを想定してあえて抜栓直後から小細工せずすぐに飲むのがポリシー。しかし、テツヤさんのテイスティングコメントを読めば読むほど自分の感想と乖離しすぎていたのでこんなはずじゃない、ポテンシャルは2日後系なのかと考えたからです。
トスカーナの銘醸造モンタルチーノで、早くから有機栽培を行いオーガニックの認証をとっているためセンスを感じるのでセレクションしました。実際に試飲して品質がよく、デイリーワインとしては秀逸だと思います。サンジョベーゼ・グロッソというブドウ品種なのですが、果実感が強くたくましい味わいで、同じサンジョベーゼのキャンティ・クラシコよりも酸味もおだやかです。
https://www.tws-online.jp/shopdetail/000000000107/
デイリーとしては秀逸ってところは完全に同意ですが、高級な3千円ワインとして考えたときに、「箱ワインなら上質な3リットル買えるやん」って気持ちがチラホラ。
で、嘘のような本当の話なのですが、やっぱり化けました。
大化けです。
5千円ぐらいのワインって気分さえします。
口当たりが一気に優しくなり、余韻に向かって酸とタンニンが綺麗に抜けていくんですよ。
こんなワインをデイリーで飲める身分になりたいものです。
本日の組み合わせ
久々の瓶ワインだったので集中して夕方飲んでみる。
合わせるとしたら鳥レバーとか、ニラレバー。
庶民のワインランク(詳細)
S 品種特性が理解できる、値段も割安
A 好みはあれどイチオシ
B 定価で買ってても満足
C 購入価格的には満足
D もう少し安く購入できていれば納得
E 味わいの満足感に対して割高な値付け
F 値段の問題ではなく、単純に好みじゃない