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フランス/アルザス地方

ドイツと思ったらアルザス。明確な違いは未だ判らぬまま。

ドメーヌ・ヘリング リースリング・レ・オーセンティーク

Hering Riesling Les Authentiques

参考価格:2580円

購入価格:2580円(まとめ買いで10%オフ)

産地:フランズ/アルザス

品種: リースリング

購入元:ワインクラブ30

インポーター:株式会社フィラディス

庶民のワインポイント:3.87点

コルクを抜いた瞬間に漂うリースリング特有の香り。俗に言うペトロール香ですが、もっと分かりやすく例えると、浮き輪のピニールの匂い。

今までのリースリングの印象では

  • アルザス=優し目の香り。強い酸味に甘味が軽め
  • ドイツ=分かりやすい香り。まろやかな甘味に爽やかな酸味

でしたが、このワインは自分の中のドイツ寄りの印象でした。

なぜなら、アルザスの定番リースリングとされる「トリンバック」と比べると、全く方向性が違っていたからです。そういった意味でもアルザスとは分かりにくいですが、ワイン名に「オーセンティーク(正統派)」と入っていることにますます混乱を招きます。

いったい、何がアルザスの典型的味わいで、どれがドイツなの??

まぁ、ドイツもアルザスも広いし、数多い種類があるのでドイツっぽいアルザスや、アルザスっぽいドイツなんか数え切れないほどあるのでしょう。

この辺り、シャブリ ってなんなの?に通じる、樹海のような奥深さを感じます。

前置きが長くなりましたが、このワインの味わいについての話に戻ります。

口の中で感じる液体のコクは、3千円近い価格なだけあって濃厚で濃密。

キレキレの酸味は、アルザス産とネタバレしてからより一層強く感じ、喉筋をギュッと締め付ける力強さを持ち合わせています。

濃縮感、リースリングにしては強めのアルコール(13%)、ポテンシャルを感じる複雑性、全てにおいて合格点。

そして、インパクトの強いエチケットに描かれた魚は、正しくフィッシュ料理とのマリアージュを期待でき、脂っこい揚げ物なんかにも相性良さげですよ。

ただし、定価を考えると、お高いなぁ。せめて税抜き1980円で頑張ってくれたら大絶賛ワインです。

庶民のワインポイント 

(採点基準はここをクリック)

価格:3点

生産地:3点

買いやすさ:3点

売り文句:5点

このワインはアルザスの北のワイン、そして、以前味わったエミール・ベイエは南なので飲み比べて違いをわかって欲しいって言われると、もう一回買いなおしたくなるじゃないですか。

その他、テイスティングコメント、生産者情報、申し分ないです。

https://firadis.net/item/829.html

アロマ:5点

複雑性:4点

余韻:4点

たいがくんポイント:4点

他のフィラディスリースリングと比べると見劣りするので、お値段もう少し頑張って欲しいです。

総合評価:3.87点

ABOUT ME
井原大賀
1984年 高知生まれ Grape Japan 合同会社 CEO 国際大学IPU国際総合学部国際環境学科を卒業後、廃棄物の再資源化を目指す企業へ入社。10年ほど業界に 関わる仕事をする傍ら、リユース事業へ着目し独立。シリアルアントレプレナーへのあこがれで事業を仕組み化し売却。 誰も思いつかなかった仕事を生み出すことをモットーに、現在はワイン消費家として事業を展開。ソムリエやワインエキスパート合格をサポートするワイン塾の経営や、ワイン好きな地方従事者向けのウェブコミュニティを運営。 自身がプロデュースするポッドキャスト番組「ワインの授業」はカテゴリーランキング最高2位を記録。万人受け頑固拒否の尖った内容で、業界に風穴を開ける。 自身が陥ったアルコール依存や精神疾患の体験を基に、巧みなSNS戦略で「教育」「社会福祉」「起業支援」を軸に活動中。