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オーストラリア

カベルネ・ソーヴィニヨンにもタイプがある

グラント バージ ジービー 88 カベルネ ソーヴィニョン 2021

GB88 Cabernet Sauvignon Grant Burge 2021

参考小売価格:1870円

産地:オーストラリア

品種: カベルネソーヴィニヨン

購入元:CAVE de L NAOTAKA(楽天)

インポーター:株式会社都光

SNSで超話題のシンワインセットから一番期待していなかったワイン。

理由としてはオーストラリアの千円台カベルネソーヴィニヨンに良い思い出がないから(2千円台のフェニックスは感動級でした)。

サンプル(分母)が少ないのですが、それは印象が悪すぎるからチャレンジする気すらもわかないとも言えます。

この機会に千円オーストラリアワインへの認識を改めたいところですが、有識者セレクトであることが逆にハードルを上げてしまうのも事実。

特に、がっかりしてしうまうケースは期待値とのギャップだったりします。なので過度な期待感を抑えつつなるべくフラットな感情で飲んでみました。

一口目は可もなく負荷もなく。2〜3杯目通しで飲んでると、このワインの主張したいポイントが分かってきます。逆に言えば「思考していかないとわからない」奥深さがあるということ。悪く言えばわかりにくいと言いますか、ワインだけ飲んでキャッチーに美味しいとは言い難いところがあります。

それを紐解くためにはセットワインのコンセプトを見直す必要があります。

「初夏にピッタリ」で「推薦ペアリング」があるということ。

いわば、「暑い季節に、食事と合わせて飲んでね」というメッセージをしっかり理解しないといけないのです。

しょっぱさや酸味の強さ、切れ味のあるドライな飲み口。「濃厚甘々なカベルネ・ソーヴィニヨン」を身構えると味覚が驚くかも。

酸味タイプを理解するにはある程度のワイン舌が必要になりますし、逆に上級者味覚になると酸味がないワインは評価されにくいです。そのあたり「推薦ワインに対しての誤解」を生みやすいかもしれません(ベテラン愛好家と初心者では好みが違うということ)。

私自身の評価はあくまで定価どおりなので、最初に抱いた「可もなく不可もなく」といったところでしょうか。テーマ的に「シンワインセット」にぴったりですし、自分では選ばなかったであろうワインと考えると「買ってよかった」という気持ちに偽りはないです。

本日の組み合わせ

庶民のワインランク(詳細

今回のワインは:Bランク

ABOUT ME
井原大賀
1984年 高知生まれ Grape Japan 合同会社 CEO 国際大学IPU国際総合学部国際環境学科を卒業後、廃棄物の再資源化を目指す企業へ入社。10年ほど業界に 関わる仕事をする傍ら、リユース事業へ着目し独立。シリアルアントレプレナーへのあこがれで事業を仕組み化し売却。 誰も思いつかなかった仕事を生み出すことをモットーに、現在はワイン消費家として事業を展開。ソムリエやワインエキスパート合格をサポートするワイン塾の経営や、ワイン好きな地方従事者向けのウェブコミュニティを運営。 自身がプロデュースするポッドキャスト番組「ワインの授業」はカテゴリーランキング最高2位を記録。万人受け頑固拒否の尖った内容で、業界に風穴を開ける。 自身が陥ったアルコール依存や精神疾患の体験を基に、巧みなSNS戦略で「教育」「社会福祉」「起業支援」を軸に活動中。