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フランス/ロワール地方

たまにはミュスカデでも如何ですか!

ミュスカデ コート ド グランリュー パヴィヨン 2021ドメーヌ デュ オー ブール

Cotes de Grandileu Pavillon du Haut Bourg Domaine du Haut Bourg

参考小売価格:2750円

産地:ロワール

品種: ミュスカデ

購入元:CAVE de L NAOTAKA(楽天)

インポーター:株式会社都光

5月に購入した贅沢ワインセット(シンワインセット)からの1本。

スーパーインフルエンサー田邉ソムリエ厳選セレクトということでSNSでは話題になっております。

今回のセットは初夏をイメージされたラインナップなので、個人的には玄人好みのセレクトと感じています。

このミュスカデも王道品種と比べれば脇役的な認知度なので、飲む場面を誤ると低評価に繋がりかねません。

ミュスカデとは別名ムロン(メロン)・ド・ブルゴーニュと呼ばれておりまして、もともとはブルゴーニュで栽培されていたぶどう品種。19世紀頃にフィロキセラの影響で壊滅したのですが、その後白ワイン需要が高まり、今ではロワール地方のペイナンテ地区で主に栽培されています。

インパクトに欠けるニュートラルな味わいですが、逆に言うと嫌われにくい品種でもあります。基本的には長期熟成に向かない若飲みタイプなので、値段もリーズナブルなワインが多いです。

しかし、ドメーヌ デュ オー ブールは「前代未聞のミュスカデ」を造る生産者として売り出されており、長期熟成されたミュスカデも販売されております。

当研究所でも過去に何度も飲んでおりますが、全て種類が高評価。You Tubeでも昼飲みワインの最適解みたいな形で取り上げております。

このワインも飲む前から美味しさは理解しておりますが、飲む場面選びは重要になります。

あくまで食事のお供。繊細で薄味な料理との組み合わせで本領発揮するタイプです。

この日は和食を中心としたメニューに洗い流す作用として登板させました。

基本的にシーフードや練り物とワインの組み合わせは臭みがでてくるので失敗するケースが多いです。しかし、このワインは同時に口の中でミックスしない限りネガティブな要素がでることがありませんでした。

私が提唱している良いワインの条件に、「アルコールを感じないのにアルコール度数が意外と高い」という点があります。このワインはその条件にピッタリ当てはまり、アルコールを味覚で感じないのに、無自覚で酔いが回っているタイプ。

食事の邪魔をせず、そっと寄り添ってくれる脇役的ワイン。

田邉ソムリエの推薦ペアリングでも「うに」「いくら」なんて書かれており、なんだか無敵感があります。

お寿司屋さんのカウンターで1本通し飲みすると、美味しさにレバレッジ掛かりそうです。しかし、ワインバーで1杯だけってシチュエーションや、濃い味付けの料理、ジャンクフードと合わせるとこのワインの良さはわかりにくいかもしれませんね。

本日の組み合わせ

庶民のワインランク(詳細

今回のワインは:Cランク

ABOUT ME
井原大賀
1984年 高知生まれ Grape Japan 合同会社 CEO 国際大学IPU国際総合学部国際環境学科を卒業後、廃棄物の再資源化を目指す企業へ入社。10年ほど業界に 関わる仕事をする傍ら、リユース事業へ着目し独立。シリアルアントレプレナーへのあこがれで事業を仕組み化し売却。 誰も思いつかなかった仕事を生み出すことをモットーに、現在はワイン消費家として事業を展開。ソムリエやワインエキスパート合格をサポートするワイン塾の経営や、ワイン好きな地方従事者向けのウェブコミュニティを運営。 自身がプロデュースするポッドキャスト番組「ワインの授業」はカテゴリーランキング最高2位を記録。万人受け頑固拒否の尖った内容で、業界に風穴を開ける。 自身が陥ったアルコール依存や精神疾患の体験を基に、巧みなSNS戦略で「教育」「社会福祉」「起業支援」を軸に活動中。