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チリ

濃厚な甘さとクリーミー料理の幸福な邂逅

デビルズ・カルナバル インクレディブル シャルドネ

Devil’s Carnaval Incredible Chardonnay

参考小売価格:1956円

産地:チリ

品種: シャルドネ

購入元:Amazon

インポーター:メルシャン

遠目に見てもひと目でわかる——あの“悪魔”のシルエット。チリを代表する大衆ワインブランド「カッシェロ・デル・ディアブロ」から、祝祭感たっぷりの派生シリーズ《デビルズ・カルナバル》のシャルドネを試してみました。

このシリーズのテーマは「人生の素晴らしい瞬間を祝おう。人生はカーニバルだ」。ラベル裏には「ココナッツやヴァニラのような香り、クリームブリュレやトロピカルフルーツを思わせるリッチな味わい」とあり、正直なところ、文言通りのわかりやすい一本です。

6月のAmazonセールで購入したまま、しばらく放置していました。こうしたコマーシャル系のワイン——つまり量産型で安定感のある工業的ワインは、飲む前からだいたい味の輪郭が想像できるため、開栓時のワクワク感は正直少ないです。ただし、逆に言えば“想定内”で外さない安心感がある。そういった意味で、ペアリングの相手を選びやすいというメリットがあります。

今回は、鶏むね肉と生クリームを使った軽やかなクリームソース仕立ての料理を用意。まさにこのワインのリッチでトロピカルな甘みとバニラ様のニュアンスに合わせて選びました。

一口目、予想以上に甘みが強い。中口と表記されていますが、普段ドライ系ばかりを飲んでいる方には「これは甘口では?」と思われるかもしれません。ヴァニラ感よりもトロピカルフルーツが前面に出ており、オークの重厚さを期待すると少し肩透かしを食らうかもしれません。ただ、その分料理との相性が良く、クリーム系のまろやかさにこの果実味がふわりと寄り添って、口内調和が生まれます。

このシリーズ全体に言えることですが、「味の輪郭が明快」である分、好き嫌いははっきり分かれそうです。「薄旨ワイン」が好きな方には重すぎるかもしれませんが、今日はちょっと濃い味がほしい、という気分の日にはぴったり。

たまにはこういう「狙いすましたワイン」もいいなと思える一夜でした。

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本日の組み合わせ

庶民のお酒ランク(詳細

今回のワインは:Cランク (24年3月より基準改定

ABOUT ME
井原大賀
1984年 高知生まれ ワイン系YouTuber。日本初のPodcastワイン番組をプロデュース。令和以降アマゾンで日本一読まれているワイン電子書籍の著者。年間40万ml以上ワインを飲む本物のワインガチ勢が語る再現性の高いワインライフ。お仕事のお依頼、コラボ、PR案件お待ちしております! info@grapejapan.com