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フランス/ブルゴーニュ地方

頂き物は貴族ワイン、その1

ニコラ・ポテル ボンヌマール グランクリュ 2006

Bonnes Mares / Nicolas Potel 2006

参考価格:4万ぐらい

購入価格:頂き物

産地:フランス/ブルゴーニュ/コートドニュイ/シャンボールミュジニィ/ボンヌマール

品種: ピノ・ノワール

糖度:7度

購入元:ソムリエのきんからの献上ワイン

インポーター:豊通食糧株式会社

当研究所で最近始めたポッドキャストですが、最新エピソード収録のため、「ソムリエのきん」さんにお越しいただきました。

ソムリエのきんさん

そして、お土産として頂いたのがこちらの特級畑物ワイン。訳ありワインながら、ど平日の真っ昼間に二人で飲んでみました。

エチケットにも熟成があり、雰囲気はバッチリのなか抜栓。

まず、ブショネはクリア。

しかし、このクラスにしては香りが弱く、訳あり感マックスの第一印象でしたが、グラスを回すごとに、出てくるフルコース要素。

メインに獣臭である、血液、薫製ハム、生肉の要素を強く感じ、下支えするのが、枯れ葉、腐葉土、グリエ的なニュアンス。

一見すると重めの用語が並びましたが、酸味主体で果実味もしっかり生きているので、シャンボールミュジニィ村らしい泉のような透明感も備わっています。

しかし、4万円クラスの破壊力か問われると否。造り手が目指しているワインの方向性は理解できましたが、特級畑クラスにしてはブドウのクオリティにグッドヴィンテージ感がないのです。

うまいか不味いかで問われると、淀みなく「激ウマ」で答えますが、ここは庶民のワイン研究所、費用対効果を冷静に考えて分析しなくてはなりません。

私が今まで味わったグランクリュのワインは総じて「力強さ」「バランスの調和」「説得力」に秀でており、誰が飲んでも激高ワインと理解する要素があるのですが、このワインには、アロマの決定的な弱さと余韻の短さにウイークポイントがありました。

最初に述べた獣要素も、嫌いな人が感じるとマイナスにもなりかねない腐った要素もあったので、その辺りに訳あり的なポイントがあるのかも、、、、

庶民のワインポイント 

(採点基準はここをクリック)

価格:0点

生産地:5点

買いやすさ:1点

ヴィンテージ違いなら入手簡易

売り文句:ー

保管状態もあるので、この項目はパス。

アロマ:3点

複雑性:4点

余韻:3点

バランス:4点

たいがくんポイント:3点

ワインとしての完成度は秀逸、特級畑のカテゴリーからすると残念。

総合評価:C(勉強になるワイン)

同一生産者のACブルゴーニュクラスを飲んで差を確かめたいところ↓

ABOUT ME
井原大賀
1984年 高知生まれ Grape Japan 合同会社 CEO 国際大学IPU国際総合学部国際環境学科を卒業後、廃棄物の再資源化を目指す企業へ入社。10年ほど業界に 関わる仕事をする傍ら、リユース事業へ着目し独立。シリアルアントレプレナーへのあこがれで事業を仕組み化し売却。 誰も思いつかなかった仕事を生み出すことをモットーに、現在はワイン消費家として事業を展開。ソムリエやワインエキスパート合格をサポートするワイン塾の経営や、ワイン好きな地方従事者向けのウェブコミュニティを運営。 自身がプロデュースするポッドキャスト番組「ワインの授業」はカテゴリーランキング最高2位を記録。万人受け頑固拒否の尖った内容で、業界に風穴を開ける。 自身が陥ったアルコール依存や精神疾患の体験を基に、巧みなSNS戦略で「教育」「社会福祉」「起業支援」を軸に活動中。