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ポルトガル

夏にぴったりのジュース系ワイン──ヴィーニョ・ヴェルデの魅力を再確認

カザル・ガルシア・ブランコ・アヴェレーダ

CASAL GARCIA BRANCO AVELEDA

参考小売価格:1430円

産地:ポルトガル

品種: ブレンド

購入元:Amazon

インポーター:エノテカ

Amazonセールで購入したエノテカの人気銘柄から、今回はポルトガルの〈ヴィーニョ・ヴェルデ〉を紹介します。この季節、冷蔵庫に一本入っているだけで、心と体の温度が2度は下がる──そんな頼れる存在です。

ヴィーニョ・ヴェルデ(Vinho Verde)は、私の中では“最強のジュースワイン”という位置づけ。ワイン初心者や大学生にも安心して勧められる飲みやすさが魅力で、特にスパークリング感のあるスタイルは、食前酒や昼飲みにうってつけです。

ただ、正直に言えば、普段ワインをがっつり飲む人間にとっては、一本通して向き合うにはややライトすぎる印象もあります。爽やかで軽快、フルーティーで可愛げがある。けれど、主張は控えめ。言うなれば、賑やかなパーティでの聞き上手な友人のような立ち位置でしょうか。

この一本も、ひと口で印象が決まるタイプ。ソーヴィニヨン・ブランをほんのり甘くして、微炭酸を加えたようなスタイルで、青りんご、グレープフルーツ、レモンといった果実の香りが立ち上がります。口当たりはごく軽やか。気を抜くと水のように飲んでしまうほどです。

ですが、そこに油断せず、きちんと「味わおう」と意識して口中にとどめてみると──なるほど、種のようなほろ苦さ、皮の渋みといった複雑さも顔を出してくる。あまりにも飲みやすいからこそ、ひと呼吸置いて、舌の上で転がしてみてほしい。すると、ジュースのような第一印象の奥に、小さなニュアンスが潜んでいることに気づけるはずです。

安ワインの代表格と見られがちなヴィーニョ・ヴェルデですが、「軽さ」と「複雑さ」を両立したこういった一本に出会えると、その評価も少し変わるかもしれません。

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庶民のお酒ランク(詳細

今回のワインは:Bランク (24年3月より基準改定

ABOUT ME
井原大賀
1984年 高知生まれ ワイン系YouTuber。日本初のPodcastワイン番組をプロデュース。令和以降アマゾンで日本一読まれているワイン電子書籍の著者。年間40万ml以上ワインを飲む本物のワインガチ勢が語る再現性の高いワインライフ。お仕事のお依頼、コラボ、PR案件お待ちしております! info@grapejapan.com