アルメリ キャンティ2019
Armeli Chianti
参考小売価格:760円
産地:イタリア・トスカーナ州
品種: サンジョヴェーゼ主体
購入元:タカムラワインハウス(楽天)
インポーター:タカムラ株式会社
日本で最も有名なDOCGかもしれない「キャンティ」
その有名さが仇となっているといいますか、一昔前は「キャンティ」って書いておけば売れるみたいな風潮があったそうです。キャンティ地区のご近所さんたちはそれならばと、どんどんキャンティを名乗っていき、キャンティの範囲は広がっていくことになります。
そういった背景から、19世紀後半から20世紀初頭にかけて、キャンティ地域のワインの品質は低下したとされており、品質低下に対する対策として、キャンティ地域のワイン生産者たちは改善を試みました。
1924年、キャンティ地域のワイン生産者協会が設立され、キャンティ地域のブドウ栽培とワイン生産の規制が導入されました。これにより、キャンティ地域で生産されるワインの品質が向上し、キャンティ・クラシコというDOCGが生まれたのです。
もちろん、「キャンティ」が不味くて「キャンティ・クラシコ」が美味しいという単純な区別はできませんが、名乗れる範囲は段違い。キャンティ・クラシコが約7,200ヘクタールから8,000ヘクタールに対し、キャンティは約26,000ヘクタールから30,000ヘクタールとされています。その広さ約3倍なので、気持ち的にもキャンティ・クラシコ凄いってなりますよね。
そもそも、3万ヘクタールってどれぐらいの大きさなのかと言えば、日本の都市で例えると広島市、福岡市、静岡市ぐらいの規模感。
そりゃ畑名ワインなんかイメージしてると「広すぎでしょ」って思うところもありますが、「静岡のお茶です(どやぁ!)」ってお土産渡されると「おぉ」ってなるのでそこまで身構える必要もないかと。
で、このワインはどうなの?ってところですよね。
結論、お察しです。
バランスが悪いといいますか、「エグみ」が気になります。
良い意味でも悪い意味でも「キャンティ」っぽさがでてるので、ただ飲みやすい個性の無いワインとは差別化されてますね。
これがほんとに旨安なのか?と疑いたくなる気持ちもありますが、一応「旨安大賞」と「旨安賞」って種類があって線引きはされてるみたい。
「大賞」は味わいにも保証されてるけど、「旨安賞」は「安くてありえない!凄い!」ってところでしょうか。
実際700円で飲み物としての体は保ってますし、ただ酔いたい目的で飲むワインと考えると、キャンティの雰囲気を味わえるので良い買い物と言えます。
晩酌ワインとして活用すると美味しく飲めますよ。
本日の組み合わせ
庶民のワインランク(詳細)
今回のワインは:Bランク
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