ロス・コルミリョス 2016 アバニコ・セレクション
LOS COLMILLOS 2016 Abanico Selection
参考小売価格:4400円
購入価格:2999円(アウトレット)
産地:スペイン・トロ
品種: ティンタ・デ・トロ100%(テンプラニーリョ)
購入元:ワインクラブセレクション
インポーター:株式会社フィラディス
飲んでいる本数が少ないですし、低価格帯中心で購入しているテンプラニーニョなのであまり偉そうに言えませんが、今までで一番感動できたことは間違いありません。
濃いめの紫色、力強い赤黒混合のベリーアロマ。わざとらしくないオークの心地よい香りと、土っぽさ、ハーブ、ジャム的な甘味要素も相まって複雑性MAX。
口に含むと、ただ濃いだけじゃないエレガントなグラデーション堪能でき、同じぐらいのヴィンテージボルドーで例えると1万円クラスの満足度を得られます。
抜栓直後からでもマーケットバリューを意識したわかりやすい味わいで、時間経過と共に味覚を超えた「何かが伝わってくるワイン」。
「コスパのスペイン」「信頼のフィラディス」「高ワイン」なので、かなりハードルを上げて飲んだのですが、そのハードルを超えてきたから絶賛せずにはいられない。
余韻が短めで、タンニックにフィニッシュを終えるクセの強さを考えると、完璧な大衆向けとは言い難いですが、私的満足度は満点超えてます。
このワインの素晴らしさは、私の雑なコメントより、販売ページ五十嵐店長の美しい文章を堪能してもらいたいです。
ロス・コルミリョスhttps://firadis.net/item/788_OUTLET.html
通常古樹と呼ばれる樹齢(40-50年以上)の約3倍を生き抜く、1870年代に植樹されたプレ・フィロキセラの単一畑のブドウからトロの真髄そのものを体現したトップキュヴェ。
ブルーベリー、カシス、ブラックベリーなど黒系果実の完熟~煮詰めたイメージでスタート。そこに菫や薔薇の花、挽きたて黒胡椒の印象、裏側にほんのりと感じたのはブラッドオレンジでした。抜栓直後はやや酸が前に出ており、渋みも強く感じられて「各要素どれもが主張の強いワイン」という印象。ただそれが決して重たくはならず、若々しさを感じさせて非常に心地よくまとまっています。そして抜栓2時間後くらいから・・・凝縮されたフルーツの贅沢な甘みがグワッと全面に出てきます。長く甘いフィニッシュには驚くほどのグリップ。別次元の密度と深みを備えた味わいには、うねるようなエネルギーの奔流すら感じられるモンスターワインです。
庶民のワインポイント
値段(小売):21点
生産地:3点
アロマ :9点
バランス :9点
余韻 :7点
複雑性:8点
買いやすさ:3点
主観:10点