ウィリ ギッセルブレッシュトゥ / リースリング
Willy Gisselbrecht Riesling
参考小売価格:1600円ぐらい
産地:アルザス
品種: リースリング
購入元:ワイン館(楽天)
インポーター:重松貿易
8月後半から9月にかけて、ワインの旅はアルザスとドイツへ。今回はその第一弾として、アルザスの代表的なブドウ品種「リースリング」を、カジュアルなタイプとグラン・クリュで飲み比べてみました。
選んだのは、ウィリ・ギッセルブレッシュトゥ(Willy Gisselbrecht)のセット。アルザス・ダンバッハ・ラ・ヴィルに本拠を構えるこの生産者は、17世紀から続く家族経営の老舗で、現在は17haに及ぶ上質な土壌を所有。フランクシュタインやミュンヒベルクといったグラン・クリュの区画も抱えており、なかでもフランクシュタインの畑は、あのロバート・パーカー氏から「最優秀生産者」と評された注目の存在です。
まずはカジュアルラインから
グラン・クリュに進む前に、まずは実勢価格1500円ほどのスタンダード・リースリングからスタート。価格帯としてはアルザスワインの中でも手に取りやすい一本です。
色調は緑がかった淡いイエローで、いかにも軽やかな印象。香りには白桃、ほんのりペトロールのニュアンスもありますが、飲んでみるとコクに乏しく、フラットな印象が否めません。酸はしっかりあるものの、広がりがなく、どこかニューワールドのエントリーワインに近い雰囲気すら感じました。
もちろん、隣に控えるグラン・クリュの存在がそう感じさせた面も否定できません。「これから凄いの飲むぞ」という準備が、味覚にバイアスをかけていた可能性もあるでしょう。
しかし、面白いのはグラスが進むにつれて印象が変わったこと。開けたて直後には感じた安っぽさが、中盤以降は薄れ、むしろ素直な酸が心地よくなってきました。抜栓後に時間をかけて楽しむことで、評価が変わるタイプのワインなのかもしれません。
庶民のお酒ランク(詳細)
今回のワインは:Bランク (24年3月より基準改定)
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