「映画化」「神の雫」「アマゾン高評価」
と一定の名作要素が揃っていたので、購入してみました。
一行でこの本を説明すると、
「スイーツ女子」がワインの表現力を武器に、お金持ちと仲良くなっていくシンデレラストーリーです。
会社の上司に無理やり連れて行かれたワイン会で、金持ちを捕まえて、媚び売って、無銭でワイン会へ参加していく過程が「下心」なしで展開していくので、読んでいて腹が立ってきました(妬みや嫉妬含む)。
下心がないとは、金持ちとスイーツ女子の利害関係が、
「君の表現を聞きたい」で一貫していて、あほくさいのです。
確かに文中に出てくる主人公の表現は、「超高級ワイン」を飲んだことのない私が読んでいて生唾が止まらないほど素晴らしい描写なのですが、リアルでこんな表現する20代の女性がいたら、頭を叩きたくなるなるでしょう。
神の雫では、登場人物全員に親近感と愛着がもてるのですが、この作品のキャラクターたちはどうもいけ好かない。。
そして、わざとらしい物語の伏線に捻りがなさすぎて、安易に展開を予測できてしまいます。
ただし、面白かったかどうかと問われると、ノンストップで読み通せてしまう魅力はあります。
しかし、それは物語を楽しんだといった意味ではなく、
ワイン知識の理論武装ができる優秀な本といった要素です。
神の雫で使用された表現やウンチクは有名すぎて、引用するとバレそうですが、映画が始まる前の今なら、先取りして「知ったかぶり」ができますよ。