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・テイスティング日記

批判覚悟で人気ワインを批判してみる。

ポール・クルーバー ヴィレッジ ピノ・ノワール 2017

PAUL CLUVER VILLAGE PINOT NOIR 2017

参考価格:2000~2500円

購入価格:6本で12060円(500円クーポン使用)

産地:南アフリカ エルギン地区

品種: ピノ・ノワール

糖度:8度

購入元:ワインブティックヴァンヴァン (楽天)

インポーター:株式会社マスダ

旨うま情報からの、リースリング実飲でその実力が証明されたポールクルーバー 。早くもお楽しみ品種であるピノ・ノワールを試してみました。

ピノ・ノワールは「ヴィレッジ」と「エステート」の二種類あり、今回はやや安価な「ヴィレッジ」です。

色は薄めの赤色、香りは果実味ドッカンの安価系ピノ・ノワールによくありがちなストロベリー甘々タイプ。しかし、グラスを回すと土っぽさや森のイメージが湧き出てくる落ち着いたアロマ。

口に含むと酸っぱさ全開で、酸味を非常に強く感じます。余韻まで終始酸味の強さが気になり、期待外れ感は否めません。

酸っぱい梅干しをそのまま食べれる人には抵抗なく飲めるでしょうが、酸っぱさの耐久性が低い人には進めにくいタイプ。

糖度計ではやや甘めの数値が出ているので、私の味覚的問題も否めませんが、抜栓後30分ほど同じような印象が続きました。

しかし、人気ワイン故にこんなはずじゃない感がぬぐいきれず、2時間放置して飲み直してみまします。

結果、円みが増し、酸味が抑えられつつも嫌らしくない適度な甘さがチャーミングに変化。

後日ペアリングを意識した食事との組み合わせで、印象が激変し「値段なりのピノ・ノワール」まで昇格。

あくまで、落ち着かせてやっと値段なりの味わいに変化ですがね、、、

庶民のワインポイント 

(採点基準はここをクリック)

価格:4点

生産地:3点

買いやすさ:5点

割高ですが、アマゾンプライムで送料込み

売り文句:2点

お世辞にも抜栓直後はこのように感じませんでした。

フランボワーズ、アメリカンチェリーなどを思わせる果実香、カラメル香、ナッティーな風味、燻し香、木質香、発酵食品香などが豊かに香ります。口の中に程よい濃縮感ある果実味が心地よい樽熟成から由来する風味を伴い豊かに広がります。比較的豊かで綺麗な酸とミネラルを感じ、透明感ある味わいで、メリハリがありしっかりした骨格を感じます。タンニンは程よいものがありますが、シルキーで柔らかく、荒々しいところはありません。余韻はやや長く、果実の旨味と共に後味に心地よい苦味と収斂性が現れます。チャーミングで程よい濃縮感ある果実味が心地よい樽熟成から由来する風味を伴い豊かに広がり、透明感があり柔らかく素直に旨味が広がる素晴らしいヴィンテージです。

アロマ:3点

複雑性:2点

余韻:2点

バランス:2点

たいがくんポイント:2点

期待値を差し引いても、第一印象は重要。六人とかで飲む場合は抜栓直後に飲み干しますからね。逆に一定数の評価があるワインは時間経過で化ける可能性があることを学習。

総合評価:B(値段相応の味わい)

ABOUT ME
井原大賀
1984年 高知生まれ Grape Japan 合同会社 CEO 国際大学IPU国際総合学部国際環境学科を卒業後、廃棄物の再資源化を目指す企業へ入社。10年ほど業界に 関わる仕事をする傍ら、リユース事業へ着目し独立。シリアルアントレプレナーへのあこがれで事業を仕組み化し売却。 誰も思いつかなかった仕事を生み出すことをモットーに、現在はワイン消費家として事業を展開。ソムリエやワインエキスパート合格をサポートするワイン塾の経営や、ワイン好きな地方従事者向けのウェブコミュニティを運営。 自身がプロデュースするポッドキャスト番組「ワインの授業」はカテゴリーランキング最高2位を記録。万人受け頑固拒否の尖った内容で、業界に風穴を開ける。 自身が陥ったアルコール依存や精神疾患の体験を基に、巧みなSNS戦略で「教育」「社会福祉」「起業支援」を軸に活動中。