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フランス/ブルゴーニュ地方

お、おぉぉ。ジャイエジルはアリゴテ種でもガチ。

ブルゴーニュ アリゴテ 2015 ジャイエ ジル

BOURGOGNE ALIGOTE 2015 JAYER GILLES

参考価格:2200円ぐらい

購入価格:2200-3000円ぐらい

産地:1980円

品種: アリゴテ

糖度:7度(感覚では全く甘味を感じない)

購入元:ワインナビ

インポーター:ラックコーポレーション

ブルゴーニュ地方のワインといえば、赤はピノ・ノワール、白はシャルドネですが、アリゴテは知る人ぞ知る庶民のブルゴーニュワインだったりします。

流通している量や種類が、シャルドネに比べると圧倒的に少ないため影に隠れがちですが、2019年のソムリエ二次試験にも出題されるほど「知っておくべき味わい」でもあります。

今回の生産者は最近絶賛したジャイエジルさんなので、安心感よりは爆発的な感動が得られそうな予感さえしておりました。

なんたってこのエチケット(ワインのラベル)から漂ってませんか?

旨んまぁ、な味わいが。

香りはフルーツ要素を感じられない「お花系エレガンス」。その複雑さ故に特徴を掴みきれないのが正直なところですが、口に含むと「苦味」「苦味」「苦味」。

しかし、この「苦味」、最高に癖になります。

骨格がしっかりしていて、果実自体を口の中に含んでいるような飲みごたえがあり、後味は切れ味抜群の超ドライ。

似たような感じだと、ローヌ地方の良質なヴィオニエ種。

はっきり言って、毎日ワインを浴びるほど飲んでいる私でも、同時に飲み比べない限り違いを判別するのが難しいです。

このあたりでカンペ(販売店のコメント)を確認しに行くと、まさかの未コメントだったので、表現しにくいワインというのは私だけでないと胸をなでました。

庶民のワインポイント 

(採点基準はここをクリック)

価格:4点

生産地:3点

買いやすさ:3点

売り文句:5点

インポーターさんから拝借。わかりますよ、表現しきれない難解なワインだって。

ベーシックなアリゴテでも、凝縮感に溢れるワインを造り出すジャイエ・ジル。それもそのはず、樹齢70年という超古木だ。2010年はその成熟に満足できず、すべてネゴスに売り渡してしまったという。なんとも残念な話だが、ジャイエ・ジルの完璧主義がうかがえるエピソードだ。

https://order.luc-corp.co.jp/shop/g/g10110101701/

アロマ:3点

複雑性:5点

余韻:3点

バランス:5点

たいがくんポイント:5点

難解なワインは飲んでいて楽しく心踊ります。

総合評価:S(殿堂入り)買い溜め必須。

ABOUT ME
井原大賀
1984年 高知生まれ Grape Japan 合同会社 CEO 国際大学IPU国際総合学部国際環境学科を卒業後、廃棄物の再資源化を目指す企業へ入社。10年ほど業界に 関わる仕事をする傍ら、リユース事業へ着目し独立。シリアルアントレプレナーへのあこがれで事業を仕組み化し売却。 誰も思いつかなかった仕事を生み出すことをモットーに、現在はワイン消費家として事業を展開。ソムリエやワインエキスパート合格をサポートするワイン塾の経営や、ワイン好きな地方従事者向けのウェブコミュニティを運営。 自身がプロデュースするポッドキャスト番組「ワインの授業」はカテゴリーランキング最高2位を記録。万人受け頑固拒否の尖った内容で、業界に風穴を開ける。 自身が陥ったアルコール依存や精神疾患の体験を基に、巧みなSNS戦略で「教育」「社会福祉」「起業支援」を軸に活動中。