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イタリア/中部

アブルッツォ州はモンプルだけじゃないよ。

チトラ ベッラ・トッレ トレッビアーノ・ダブルッツォ 2018

Citra Villa Torre Trebbiano d’Abruzzo 2018

参考価格:1280円

購入価格:1280円

産地:イタリア > アブルッツォ

品種: トレッビアーノ

購入元:ワインクラブ30

インポーター:株式会社フィラディス

庶民のワインポイント:2.75点

中部イタリア のアブルッツォ州。DOPで有名な「モンテプルチアーノ ダブルッツォ」の名前が先行して、アブルッツォ=モンテプルチアーノの印象が強いですが、今回のワイン「トレピアーノダブルッツォ」も主要DOPとして有名なようです。

ソムリエ協本によれば、トレッピアーノでも「トレッピアーノアブルッェーゼ」と「トレッピアーノトスカーノ」なんて種類がありましたが、名前的にもこのワインは「トレッピアーノアブルッェーゼ」って感じがしますね。

どちらの品種もタイプ的には早飲みのフレッシュタイプらしいので、低価格な理由もうなずけます。

しかし、当研究所の経験上、「低価格な透明ボトルのイタリア産」は水っぽいカスカスな味ワインの印象が強く、今回も全く期待せずに試してみました。

色は薄めで、香りも弱く、柑橘系主体のまさにフレッシュワイン。

水っぽいと言えばそうですが、酸味の強さでうまくカバーできているので、そこまで薄味な印象は受けませんでした。

余韻も多少苦味を感じる程度なので、ワイン単体で楽しむには物寂しさは否めません。

まぁ、飲みやすさと料理の味を邪魔しないといった意味では優れているといえるでしょう。

庶民のワインポイント 

(採点基準はここをクリック)

価格:5点

生産地:3点

買いやすさ:3点

売り文句:5点

感想がかぶらないように、自分の意見を整理してから覗くのですが、思わず笑いました。

味わいの感想が出にくい(当たり障りのない癖のない味)ワインはどうしても土地の説明とか、味以外の説明に逃げてしまうんですよね。わかりますよ、フィラディスさん

アブルッツォ州がイタリアのどこにあるのか指させる人は少ないかも知れませんが、トレッビアーノ・ダブルッツォと言うイタリアの白ワインを飲んだことのある方は、ご自分ではそれと気付いていなくとも非常に沢山いるはずです。
というのはこのワイン、日本のカジュアルイタリアンやピッツァ屋さん、時には和食店のグラスワインになっていることも多い、飲食店さんの超定番ワインだからです。レストランがグラスワイン(=ハウスワイン)に良く選ぶということは、どんな料理に合わせても上手に寄り添ってくれて、しかも気軽に注文できるワインという意味。
実際、ベッラ・トッレ・トレッビアーノ・ダブルッツォの爽快でクリーンな口当たりと柔らかな味わいは、イタリアンのみならずお刺身や天ぷらにもきちんと合ってきます。使い勝手の良い便利な1本として、いつでもご自宅に常備して欲しい白ワイン!

https://firadis.net/item/1.html

アロマ:1点

複雑性:1点

余韻:1点

たいがくんポイント:3点

本当に感想が出にくいワイン。これぞ庶民が庶民なりに飲むべきワインとでもいっときましょうか。

総合評価:2.75点

ABOUT ME
井原大賀
1984年 高知生まれ Grape Japan 合同会社 CEO 国際大学IPU国際総合学部国際環境学科を卒業後、廃棄物の再資源化を目指す企業へ入社。10年ほど業界に 関わる仕事をする傍ら、リユース事業へ着目し独立。シリアルアントレプレナーへのあこがれで事業を仕組み化し売却。 誰も思いつかなかった仕事を生み出すことをモットーに、現在はワイン消費家として事業を展開。ソムリエやワインエキスパート合格をサポートするワイン塾の経営や、ワイン好きな地方従事者向けのウェブコミュニティを運営。 自身がプロデュースするポッドキャスト番組「ワインの授業」はカテゴリーランキング最高2位を記録。万人受け頑固拒否の尖った内容で、業界に風穴を開ける。 自身が陥ったアルコール依存や精神疾患の体験を基に、巧みなSNS戦略で「教育」「社会福祉」「起業支援」を軸に活動中。