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3分で高めるワイン偏差値

シャブリとはなんぞや?

バージョン1(2019/10/1)

2019年9月に当研究所が行った、シャブリ特集。

1ヶ月間の間に「全15本を自腹購入し、一人でボトル1本飲みきった」からこそ勉強できたことをお伝えいたします。(手っ取り早くベストオブ庶民のシャブリを読みたい方は下の方にスクロール)

そもそも「シャブリ」ってなんの名前?って人に少し掘り下げて説明すると、

シャブリ=場所の名前

シャブリは、フランス/ブルゴーニュ地方の最北端に位置する地区。フランスの中でも冷涼な地域で、特記する点としては、土壌が白亜質土壌(石灰質土壌)なので、俗にゆう「貝殻や火打ち石のニュアンスに、切れ味抜群の酸味とミネラルを感じる」ワインが造られます。簡単に言うと海を連想させる味わいですね。

「シャブリ」って発音が「なんだかワイン通のようでカッコイイ」なんて思ってた時にレストランで、

「すいません、シャブリでできた白ワインください(ドヤ)」

なんて大恥をかいたこともありますが、シャブリ地区を名乗るワインは、全て「シャルドネ種」を使用されています。このシャルドネ、ぶどう自体の特徴が少ないため、造り手の個性や、土地の風土が反映されやすくなっている変幻自在な品種なのです。

そして、その変幻自在な葡萄ゆえに、このシャブリ地区でも例外なくバリエーションが多く存在し、漫画「美味しんぼ」「神の雫」「ソムリエ」でも物議をかますエピソードが存在します。

※ムルソーはブルゴーニュ樽熟シャルドネの銘醸地

しかし、その物議の内容は至ってシンプルで、

「シャブリは生牡蠣に合うはずなのに、なぜ合わないのか」

のような論争がでてきて、

「シャブリでも色々あるんだよなぁ」

と大まかにまとめるとこの点に集約されます。

「じゃ、ワイン素人が、生牡蠣に合うシャブリはどうやって判別するの?」

結論

「飲んでみないとわかりません。」

だからシャブリに至っては、飲む前に(購入前)に飲んだことある人のコメントを読んでおく必要があるのです。

店頭のポップや、ウェブ上のテクニカルデーターだけでは分かりにくいのが現状で、ここは恥を忍んで店員さんに質問するなり、ウェブチャットで聞くのも一つの手段。

しかし、「ソムリエ」や「ワインエキスパート」だからって、現場から離れている試験受かっただけの人に聞いても「せいぜいシャブリの引き出しは10本程度(しかもお高いやつ)」

ここで、当研究所の出番です。

端的に言おう。

ベストオブ庶民のワインは、

ウィリアム フェーブル シャブリ 2018

  • 二千円以下(定価は2千円以上)
  • 大量流通(全国どこでも見つけやすい)
  • そして、生牡蠣に合うシャブリの王道的味わい

自信を持って言います。このワインが嫌いな人は、お高いワインしか飲めない貴族か、そもそも「シャブリ風味」が苦手な人。まだ、シャブリを飲んだことない、シャブリとはなんなんだと言った人に強くお勧めしたい1本です。

番外編

庶民でも買えた「感動できるシャブリ」

シャブリ・レ・ドゥ・リヴ オリヴィエ・ルフレーヴ 2017

グランクリュ(特級畑)のワインとは無縁の当研究所ですが、このワインは通常のシャブリ区画ながら、1級畑の実力を脅かすクオリティ。下手な一級のお高いやつを購入するよりは、幸せになれますよ。

安くても大丈夫「千円台前半で安心して飲めるシャブリ」

シャブリ ジャック・ブルギニョン2014

シャブリ地区ってネームバリューがなまじ高いので、粗悪シャブリが流通しているのも一つの事実。すなわちお安いのには訳がある。

そんな懸念するべきお安いシャブリでも、直輸入、直販ショップなら多少安心感があります。このワインはヴェリタスさんの看板的ポジション。千円台前半ながらに、2千円台後半と言われても遜色のない満足感がありますよ。

最後に

1ヶ月15本でシャブリを極めようと思っていましたが、大間違いで、浅はかでした。味わいの統一性のなさ、値段だけでは測れない味わい、実に複雑。今後も継続してシャブリをテイスティングしていきますので、新たな気づき変更点があれば随時リライトしますね。

ABOUT ME
井原大賀
1984年 高知生まれ Grape Japan 合同会社 CEO ワイン系YouTuber。日本初のPodcastワイン番組をプロデュース。令和以降アマゾンで日本一読まれているワイン電子書籍の著者。年間40万ml以上ワインを飲む本物のワインガチ勢が語る再現性の高いワインライフ。お仕事のお依頼、コラボ、PR案件お待ちしております! info@grapejapan.com