以前「コスパの悪いワイン」という動画で、アフリカーさんの店主オススメセットを紹介しましたが、飲み終えた今、改めて店主セレクトのセンスの良さを振り返ってみます。
1本目に飲んだのは「キャサリン・マーシャル ソーヴィニヨン・ブラン 」。無性にソーヴィニヨン・ブランが飲みたい欲求を高い次元で満たしてくれたワイン。定価3千円を超えていても「高い」と思わせない立体的な味わいに「新世界のソーヴィニヨン・ブランはだいたい似たような味」だと持っている安ワイン勢にこそ試してもらいたい1本。エチケットのデザインと、キャサリン♫って名前の覚えやすさもグッド。
2本目は今年飲んだワインで一番のお気に入りかもしれない、「ステレンラスト バレルファーメンテッド シュナンブラン 」最近参加したワイン会で似たような味のシュナン・ブランに出会いましたが、定価5千円超えてたので、「まぁ〜、この味ならこのぐらいしちゃうよね」と納得。このワインも飲む前に定価確認した時は「4千円超えてんのかよ‼」と斜に構えてましたが、ブルゴーニュで同じぐらいのエレガンスなワインに出会おうとすると1万円ぐらい必要になるかもしれません。
3本目は珍しいセパージュ(ブレンド)の「ワイルドバーグ コウテリィ カベルネ・フラン マルベック」。誰しもが美味しいと感じる分かり易い美味しさではありませんし、私自身も小難しいと感じました。未知の味わいに出会ったときって脳がフリーズするんですよね。生まれて初めてウニを食べたときの感覚とでもいいましょうか、味覚データがない分、思考しながら楽しめたワインです。
4本目の「グレネリー グラスコレクション シラー 」は期待していなかった分、この店主オススメセットの中で一番度肝抜かれました。シラーって好き好んで買う品種でないのは過去のトラウマが原因。実はそのトラウマ「南アフリカのシラー」によって植えられてたんですね。そういった意味で、トラウマの克服だけでなく、むしろ積極的に飲みたくなってくるブドウ品種とさえ印象が変わりました。定価3千円以下でありながら、ローヌで同じクオリティを探そうとすると4〜5千円はするのではないでしょうか。個人的にはエルミタージュ(ローヌ地方の銘醸地)と言われても疑わないクオリティです。
ジュリアンスカール・マウンテンヴィンヤーズ・ピノノワールは半年前に飲んでいる安心物件なので、お正月に親族が集まったときにでもドヤ顔しながら開けたいと思ってます。
最後のグラハムベックは、ワイン愛好家の中では知らない人がいない人気ワインなので、あえて私が語る必要もないでしょう。
そんなこんなで、激アツの店主オススメセットだったのですが、その後店主様からワインの提供を頂きまして、この度「庶民のワイン研究所」6年目で初のワインPRに参加させていただいております。
一般庶民目線で購入導線から皆様とフラットな立場でいたいという思いから、ワインの提供に関しては「頂いてもレビューはしません」というスタンスを取っていました。昔は懸賞ワインやキャンペーンなんかも積極参加して高確率で忖度当選していたのですが、頂いたワインが12本金賞ボルドーなんて時があり、「こ、、これはブログにあげれない、、(いただきものをお察しだなんて言えない)」」ってケースから応募(リツイートなど)するのやめました。
酷い所だと味見もさせずに「〇〇送るから絶賛レビュー投稿してください」なんてケースもあるので面白いですよね。
ただ、アフリカーさんにしてもそうなんですけど、「実際に自分が利用していて、評判も良いショップ」は、自信持って紹介できるので、参加させていただきました。
ハミング・トゥリー オレンジワイン
HUMMING TREE Orange Wine
参考小売価格:1769円
産地:南アフリカ
品種: シュナン・ブラン
提供元:アフリカー
インポーター:株式会社オーバーシーズ
普段から庶民のワイン研究所を読まれている方はご存知かと思いますが、千円台でオレンジワインを見つけたら全部買うと公言しているほど、オレンジワイン好き。
食中ワインとしての守備範囲が広いですし、ワインだけで飲んでも嫌な思い出がないんですよ。
低価格帯に関しては稀にジュースっぽいのもあるので、そのあたりが許容できない層には「お金積んでください」としか言えませんが、このワインも価格帯からすればジュースタイプの可能性も予測しておりました。
実際に飲んでみてもジュース系ですね。
千円台なら頑張ってるとかそういうワインでもなく、「味わいは定価ぐらい、オレンジの希少性に価格以上の価値を感じる」と言ったところでしょうか。
ただ、飲んでいる中盤に品種チェックをしたら「シュナン・ブラン」ではないですか。
ピノ・グリあたりのありきたりなものと思い込みながら飲んでいたので、一気に味わい方が変わってきます。「ワインは情報を知って飲むと美味しくなる」面がありますが、まさにそんなケース。
珍しさもさることながら、皆さん、「シュナン・ブラン スペース オレンジワイン」で検索してみてください。高ワインしか出てきません。そんな中、このワインも検索に引っかかってくるので異質な雰囲気ただよっていませんか?
強引に例えるなら「バローロ、バルバレスコ」で有名なネッビオーロを使用したワインが千円台前半で買える感覚ですかね。
輸入元はカルディのオーバーシーズなので、供給量が多いのが安さの秘訣っぽいですが、アフリカーさんは仕入れ品にも関わらず税込み1540円の超薄利、大出血価格販売されています。
我々消費者がネットワインを購入する上で、神経質に考える運送コストも1万円以上買えば無料です。なんなら店主オススメセットを同時購入すれば送料は必然的に無料。
たまには冒険せずに「確実に美味しいワイン」を飲むのは如何でしょうか。
店主オススメワインセットは1本3千円以下で味わえる幸福、ワイン初心者から玄人まで幅広く楽しんでいただけると確信しております。
そして、同梱でこのワインを忘れずカートに入れると。
本日の組み合わせ
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今回のワインは:Bランク