はじめに
2019年に始動した庶民のワイン研究所。皆様が読んでくださっているからこそ5年間毎日投稿続けているのであります。(19年、20年、21年、22年のベストワイン)
ポッドキャストやらYou Tubeも頑張ってはいますが、なんだかんだでブログ読者様が一番人数多いですからね。
noteと記事分散させていた時期もありますが、2024年は原点回帰といいますか、ブログの方に注力していこうかと計画しております。
youtubeでも少しお話させては頂いておりましたが、やはり「日本酒」の存在は気になっています。
今までどんな食事にも無理やりワインをあてがおうと粋がっていましたが、「この場面でワインはないわ〜」と分かっててミスマッチさせてるのは愚かだなって。
特に近年は、下手にワインに熟れてしまったため、ワイン0年生を置き去りにした「行間読んでください」的な発信になってしまっている点もいただけないですからね。
というのも、いざ日本酒飲み始めようと何冊か入門書読み漁っても、全然頭に入ってこないし、実践に活かせれない(結局何買えばいいか分からん)。
そんな状態を俯瞰すると、「あー、ワインも最初はこんなんだったわ」と思い出したわけです。
日本酒が今苦手なように、ワインも最初は美味しいと思えなかったし、有識者の情報なんて全く参考にならなかったという事実。
そんなワインは、訳分からずに買って飲んで失敗して血肉にしてきましたが、日本酒はなんとかショートカットして失敗しない選び方を身につけたいですね〜。
ということで、2024年のテイスティング日記には日本酒も加えていきます。同じ醸造酒ですし、私の日本酒戦歴をあたたかく見守っていただければと思います。
前置きが長くなりましたが、2023年、ベスト9ワインの発表です。
youtubeでは上半期と下半期で分けていたので、ブログでは年間通じてのベストオーダーとなっています。
全て一人で1本飲みきった約400本の中から選んだ至極のワインですぞ。
1番センター
甲州革命です。
値段を二度見しました。
3千円の味を軽く超えてきてます。繊細さだったり、味わいの立体感だったり、ただ薄くて飲みやすいだけの2千円甲州とは一線を画するクオリティ。
輸入ワインには無い日本ワイン特有のエレガンス。出汁の旨味を引き出す味の素の成分でも入っているのでしょうか。和食とのペアリングありきのワインなのですが、「カルボナーラと樽ドネ」や「ステーキとカベルネ・フラン」みたいな鉄板の組み合わせに匹敵します。
2番セカンド
庶民のワイン研究所では高い出現率を誇るドメーヌ デュ オー ブールはスパークリングワインでもやってくれました。
いや〜シャンパンです。シャンパン飲んでるよりテンション上がったかもしれません。
鬼コスパセットに入っていたやつなので1500円ぐらいかな買値は。
この感覚になれると申し訳ないんですけど、買値3千円とかの割引ワインにつられなくなりました。
だって鬼コスパセットで十分満足できてしまうんですから。
プリゾンス メトード トラディショネル ドメーヌ デュ オー ブール
3番ライト
観てくださいこの色。あなたオレンジワインですか、ロゼワインですかどっちですか。
飲んだ瞬間東峰一生みたいにおおぉおおおおおおって唸りましたもん。
さっきのシュナン・ブランがクラシカルで王道的な美味しさなら、このワインは一期一会でしかであえない奇跡的な美味しさですね。
というのも、このあたりのワインってビンテージ差があるとおもうので、もし買われるなら2019年ですよ。
グラウアーブルグンダー カルクメルゲル 2019 フリードリッヒ ベッカー
4番ファースト
私樽熟成されたシャルドネが好きなんですけど、舌がこえてくると納得できるシャルドネとの新たな出会いってなかなかないんですね。そういった意味で以前シャルドネこの7本なんて動画も出してますけど、久しくこの手のタイプ飲んでなかったわけです。
シュナン・ブランいいですよ〜、シャルドネに似てるのに、シャルドネより生産地が少ないからハズレも少ないと。このワインと同じぐらいリッチな味をシャルドネで見つけようとすると、1万円ちかくなると思います。2023年のホームラン王的なワインでした。アフリカーさんの店主オススメセットだと1本2700円ぐらいでゲットできますよ。
ステレンラスト バレルファーメンテッド シュナンブラン 2021
5番サード
正直な所、安いワインは飲んだことが無い生産地や、ブドウ品種といった、味以外の要素に楽しさを求めている部分があります。
そういった意味で、このアストロズは王道品種。真っ向から勝負してて、真剣に美味しいといえます。
この味を500円で売っちゃいかんでしょと。
もちろん千円だと評価変わってきますし、安くないと見向きすらもしていないでしょう。
しかし、こんな安くて美味しいワインが存在してしまうと、他のワインへの評価が著しく下がってしまうではないですか。
さすが直輸入、直販といいますか、輸入業者と小売店が別れている業態はどうやっても勝てないコストパフォマンス。
飲む前は、リアルワインガイドさんの絶賛コメントを斜に構えていたのですが、本当に「凄すぎて。訳が分かりません。」
6番レフト
南アフリカの何がすごいかって、フランスワインのオルタナティブとして完成度高く、フランスなら倍ぐらいの価格するんじゃないかって思わせる所。
そりゃ南アフリカワイン好きになると他の国目移りしにくくなるわってなります。このシラーもほんとにびっくりしました。
高い期待値をもってそれを超えてくるって凄いことですよ。このワインは定価3千円以下なので、あえてセットで狙わなくても単品買いで十分満足できるレベルです。昔お小遣い握りしめて好きなアーティストのアルバム3千円で買ってたじゃないですか。でもそれって、好きなアーティストの曲が聴けるって満足感の確信があったからこそだせたじゃないですか。安心してください。よっぽどシラーが苦手じゃなければ、庶民でも3千円出して必ず満足できるクオリティです。
7番キャッチャー
日本ワインコスパ悪いなんてよく耳にしますが、資本力があるところは流石ですね。 ヨーロッパに負けないワインをしっかり作り込んでます。2千円台前半で流通させるのは小規模な生産者では考えられないですからね。
ただ、このワイン、アマゾンで評価で星1つけられていたので、飲む前は全く期待しておりませんでした。そういった意味で期待値とのギャップが美味しく感じさせたのかもしれません。
8番ショート
私がワインを高評価、低評価するときの基準って期待値とのギャップなんですよね。なので高いワインには落胆することも多ですし、安いワインはそもそも期待値が低いので「まぁこんなもんだよね」って感想に落ち着きます。
このワイン。ブルゴーニュですよ。定価で2千円切ってるのに、リカオーさんの店頭で大量に投げ売りされてたんですよ。
1300円ですよ。ありえます? 絶対仕入れミスった地雷ブルゴーニュやんっておうやないですか。
久々に地雷ブルゴーニュ飲んでみたくなって買ったら、普通にブルゴーニュなんですよ。
なんじゃこりゃって。2023年前半でドメーヌターナック紹介しましたけど、それに負けてない味なのに千円ちょっとで買えたってなるとそりゃクリーンナップ任せたくなりますわね。
9番ピッチャー
このワインも想像を超えてきました。一般的なペティアンの1~2,5気圧ですが、体感では5気圧以上に感じる強炭酸。実際に説明文でもガス圧は6気圧となっており、これは生産者がグラスに注いだ瞬間綺麗な泡をお楽しみいただけるよう、あえて高い気圧になるよう製造されているらしいです。
弱い泡を強くすることはできませんが、強いガス圧は時間が立てばなくなるので損する人はいないでしょう。
天然酵母の香りが心地よく、スタンダードクラス(5千円前後)のシャンパンを凌駕する香りの立体感があり、口に含むと咀嚼できる噛みごたえがまるで食べ物のように感じます。
最強ワイン過ぎて晩酌登板させたのを後悔させるクオリティ。
食前にグラス2杯ぐらいを3日に分けてゆっくり楽しみたい、新人賞&MVPです。
番外編 買ってよかったワインセット
コーチ 旨安セット 安ワインの限界値的美味しさを超えた安ワイン
監督 ドイツ辛口6本セット やっぱ高いワイン旨いっす。冷涼ワイン好きですわ〜。