ヤルデン・シャルドネ/YARDEN Chardonnay
参考価格:3348円
購入価格:2640円
産地:イスラエル / ゴラン高原
品種:シャルドネ
購入元:葡萄屋
インポーター:不明(ステッカーなし)
ツイッターで、「ムルソー&モンラッシェ」のブドウを使用したワインを飲まれていた方が、大絶賛していたこの「ヤルデンのシャルドネ」。
脳内で勝手にヤルデン>>ムルソー、モンラッシェの図式が仕上がってしまっており、かなり高いハードルの中テイスティング。
「うむ。確かにすごい。」
ブラインドで、「これ、ムルソーの一級畑だよ。」って勧められると、疑いを微塵たりとも感じさせない満足感を得られます(あくまでムルソーを日常的に飲んでないレベルで。)。
二千円台で、ブルゴーニュ村名クラスに匹敵する味わいは、大抵の人を虜にするであろうコストパフォーマンスに秀でているワインだと断言できます。
ただし、対極の意見があるとすれば、「イスラエル感」を全く感じないのがマイナスになりえるポイント。
純粋に、満足できる味わいを求めるなら、当研究所一押しの「シレーニ」やら「モンテス」より高次元なポジションの「ヤルデン」。
しかし、シレーニにはシレーニ(ニュージーランド)らしさや、モンテスにはモンテス(チリ)らしさが多少なりとも感じることができますが、今回のヤルデンには「ヤルデンらしさ」(イスラエルらしさ)が全く掴めませんでした。
イスラエルのワイン自体初めて飲む分際で、偉そうに言ってしまいましたが、それほどまでに素晴らしい模造品だということ(最高の褒め言葉)。
この記事を飲みながら書いている間にも、上品に変化していくその複雑性は、フィネスを感じることができる上級ワインのそれと同じ。
具体的な例を出すと、
- 3千円台のチリシャルドネ
- 4千円台のカリフォルニアシャルドネ
- 5千円台の村名ブルゴーニュ
- 6千円台の人気生産者ACブルゴーニュ
- ワインバーで出される一杯3千円クラス
的なポジションです。
すなわち、早飲みタイプの樽熟シャルドネの枠組みでいくと、最高ランクに匹敵。
買って後悔はしないけど、あくまで想像ができる味わいの範疇。
割安感で嬉しい買い物と言った評価です。
ホームパーティーで、ワインを振る舞う機会がある人にいろんな意味でオススメです。
ちなみに、2千円台のシャルドネでこの評価ですが、セラーには同時購入の定価5千円台ピノ・ノワールと、カベルネ・ソーヴィニヨンが眠っております。これはもう特級や格付けクラス(飲んだことないけど)なんじゃないかと勝手に妄想。待ちきれず近日中に飲んでしまいそうな予感。