石田博さんの新刊届きました。
たくさんのワイン関連書籍を読んできましたが、つい三年前の本でも古臭く感じる内容が少なくありません。そういった意味で「新たなスタンダード」とタイトル付けされた本書にとても興味が湧いておりました。
選書の際、アマゾンのアルゴリズムがやたら勧めてきた著者の前作、10種のぶどうでわかるワインが高評価だったのも決め手です。
内容の方は、ワイン好き向けといったよりは、ビジネスマン向けのワイン指南書に近いです。すでにワインの世界に入り込んでいる人には、新スタンダードというよりは、既存知識の確認作業的な意味合いが強いでしょう。
具体的には、「ワインとは何なのか?」よりは、「ワインとどう付き合っていけば良いのか」なので、日常的にワインと触れ合っている方には、多少物足りなく感じるでしょう。
しかし、全15章にうまくまとめられた構成に挟まれている、ソムリエメモは、オフレコ的な小ネタとして優れており、著者独自の経験と裏付けから語られていて面白いです。
全体的に、ワイン勉学の本というよりは、知的でお人柄の良いソムリエと本を通じて対話ができるような本です。
それこそ、ワイン片手に読み進めていけば楽しめること間違いなしですよ。
ワインの新スタンダード ワイングラスはもう回さない [ 石田 博 ]
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