参考小売価格:2929円

産地:長野

品種: メルロー

購入元:アマゾン

製造:サッポロビール

先日のAmazonセールで手に入れた一献。サッポロビールが誇る日本ワインの旗印、「グランポレール」シリーズの長野メルローです。

フランス語で「偉大さ」を意味する“グラン”と、「北極星」を意味する“ポレール”を冠したこのブランドは、2003年の誕生以来、「想いをつなぐ日本ワイン」として産地の個性を鮮やかに描き出してきました。

私にとって今回は、しばらく離れていたメルローという品種の輪郭を思い出すための、いわば「味覚のメンテナンス」としての試飲でもあります。

産地が語る、熟成の予感

グランポレールが拠点を置く長野は、昼夜の寒暖差が大きく、ぶどうに美しい酸を残します。また、痩せた水はけの良い土壌は、果実に圧倒的な凝縮感をもたらします。

グラスに注ぐと、2021年ヴィンテージ(現在から約5年前)らしい落ち着きが見て取れます。

  • 外観:高い透過性があり、縁にはわずかにオレンジがかった熟成のニュアンス。
  • 香り:思わずグラスを回す手が止まるほどのエレガンス。イチゴを主軸としながらも、決して安直なフルーティーさに流れません。上品な樽の風味が全体を包み込み、非常に秀逸なバランスを保っています。

媚びない構造、真のワイン愛好家へ

特筆すべきは、その「硬派な造り」です。 一口含むと、心地よい緊張感とともに強い酸味とタンニンが広がります。歯茎がキュッと締まるような収斂味(しゅうれんみ)があり、骨格のしっかりしたワインです。

正直に申し上げれば、「甘いピノ・ノワール」のような親しみやすさを赤ワインに求める層には、少し手厳しい一本かもしれません。しかし、この力強いタンニンこそが、旨味の強い肉料理と合わせた際に真価を発揮します。脂を中和し、食事の質を一段引き上げるポテンシャルは、まさに価格以上の価値を感じさせてくれます。

次なる探求へ

「長野のメルローとは、かくも凛としているものか」 そんな基準を改めて自分の中に打ち立ててくれる、指標のような1本でした。

手元には、同じグランポレール・シリーズの「フラグシップ」もストックしてあります。このスタンダードな一本が見せてくれた完成度が、最高峰のボトルでどう昇華されているのか。近いうちに、その「答え合わせ」をするのが今から楽しみでなりません。

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ABOUT ME
井原大賀
1984年 高知生まれ ワイン系YouTuber。日本初のPodcastワイン番組をプロデュース。令和以降アマゾンで日本一読まれているワイン電子書籍の著者。年間40万ml以上ワインを飲む本物のワインガチ勢が語る再現性の高いワインライフ。お仕事のお依頼、コラボ、PR案件お待ちしております! info@grapejapan.com