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フランス/アルザス地方

【カルディ発掘】アルザスのピノ・ノワール・ロゼがまさかの2000円以下

アンリ・エーラール ロゼ レゼルヴ・エスティヴァル

Henri Ehrhart Rosé Réserve Estivale

参考小売価格:2000円ぐらい

産地:アルザス

品種: ピノ・ノワール

購入元:カルディ

インポーター:オーバーシーズ

カルディの棚のすみで、思わず二度見した一本。

フランス・アルザス地方のロゼワインが、なんと2,000円を切っていました。

アルザスといえば、白の印象が強く、しかも2,000円以下で出会えること自体が稀。

それがピノ・ノワールのロゼとなると、もはや“奇跡”といっていいレベルです。

ドイツワインの世界にどっぷり浸かっていたこの頃ですが、この価格と希少性には逆らえず、久々にアルザスへと心を戻してみました。


グラスに注いだ瞬間、オレンジのニュアンスが漂う

色調は「ロゼピンク」というより、むしろ淡いオレンジ寄り。

その色合いに呼応するように、香りにはみかんの皮を思わせる柑橘のほろ苦さが感じられます。

さくらんぼの果肉、ぶどうの種のような渋み、そして貝殻を連想させるミネラルの気配。

一瞬で“海風を浴びる果実”のような印象が立ち上がります。


グレープフルーツの苦味、そして温度とともにほどける甘み

口に含むとまず、酸味と苦味がぐっと主張。

グレープフルーツをかじったようなキュッとした印象が第一印象として残ります。

しかし温度が上がるにつれて、ほのかな甘みが顔を出し、表情が柔らかく変化していきます。

冷たいときのストイックさと、ぬるんだときの優しさ——その対比が妙に人間くさい一本です。


“理解者”にはコスパ最高、“初心者”には衝撃的な一本

ワインに飲み慣れた人なら、価格以上の価値を感じるはず。

アルザスのロゼという珍しさも含めて、知的好奇心を満たしてくれます。

一方で、酸味と苦味が立ったスタイルは、慣れていない人にはややハードルが高いかもしれません。

“お茶代わりに飲む食中ロゼ”として割り切るのが、このワインのいちばん幸せな楽しみ方です。

庶民のお酒ランク(詳細

今回のワインは:Cランク (24年3月より基準改定

ABOUT ME
井原大賀
1984年 高知生まれ ワイン系YouTuber。日本初のPodcastワイン番組をプロデュース。令和以降アマゾンで日本一読まれているワイン電子書籍の著者。年間40万ml以上ワインを飲む本物のワインガチ勢が語る再現性の高いワインライフ。お仕事のお依頼、コラボ、PR案件お待ちしております! info@grapejapan.com