エル・ポロン・デ・ララ・ロサード・ナチュラル
El Porron de Lara Rosado Natural
参考小売価格:3500円ぐらい
産地:スペイン
品種: テンプラニーリョ
購入元:燃えるカワサキ(楽天)
インポーター:ヴォガインターナショナル
3月の楽天スーパーセールで、燃えるカワサキさんのナチュールセットを購入していたのをすっかり忘れていました。セットの中に、ひときわ目を引くロゼワインが一本。
なんと、**定価3500円・実勢価格2500円のところを、買値は1300円!**これは文句なしの大勝利です。
ロゼワインって、よく「食中に万能」と言われますが、言い換えれば「個性を感じにくい」という側面もあります。
お茶でいえば、麦茶と杜仲茶くらいの差はあれど、どちらも「お茶」で括れてしまうような、そんな位置づけですね。
とはいえ、高価格帯のロゼ(小売3000円超)になると話が違ってきます。
このワインもそのひとつ。まず色調がしっかり濃いめ。そして口に含んだ瞬間、「お、分厚い」と思わせるボディ。しっかりとした骨格があり、価格に見合う満足感があります。
香りは、赤系果実に、清涼感あるハーブとスパイス。
味わいは酸味が主軸で、やや苦味も感じる構成。果実由来の甘さもほんのりとありますが、酸味が苦手な人にとっては少しクセが強いかも。
ただ、私にとってはストライクなタイプ。好みは分かれるものの、この酸があるからこそ食中で活きるのです。
合わせたのは、お刺身、ちくわの磯辺揚げ、そしてカニカマ。どれと合わせてもミスマッチ感ゼロ。むしろ、料理の旨味をスッと引き上げてくれるような印象でした。
和洋中、どのジャンルでも受け止めてくれる万能選手。しかも1300円。これだからセールはやめられません。
ワイン詳細
じつは年間たった600本しか造られてない超レアもの。しかも、ビオディナミで育てたブドウを、自然酵母で発酵、酸化防止剤も無添加という、ナチュール界のガチ勢です。
このワイン、なんでこんなに酸が立ってるかっていうと、わざわざこのワインのためだけに早摘み(アーリーハーヴェスト)されたブドウを使ってるから。そりゃシャープな酸になりますわな。
香りは赤系ベリーがふわっと香って、口に含むとピュアでジューシー。しかも、ガブガブ飲める軽快さがあるのに、ちゃんと旨みの余韻が残るという…なんともズルいバランス。
ちなみに名前にもなってる「ポロン」ってのは、スペインで**景気づけにみんなで回し飲みするための道具。**ボトルを口からちょっと離して飲む、あれです。まさにワイワイ飲んでねっていう設計のロゼ。
その軽やかさから、**生ハム・サラミ・BBQなんでも来い。**一人でも、みんなでも、どっちでも楽しめる万能タイプです。パーカー91点とかいうお墨付きもついてるのが地味にすごい。
【生産者:トレミラーノスの背景】
このロゼをつくってる「トレミラーノス」は、1903年から続く老舗ワイナリー。スペインのリベラ・デル・ドゥエロの中心に位置していて、かつては超ヘビーな赤ワインの名手だったんだけど……
時代の流れに合わせて、2000年代から**一気にオーガニック&ビオディナミにシフトチェンジ。**トラクターをやめて馬に戻し、収穫もすべて手摘みという、潔すぎる大改革を実行。
「重いワイン=高級」だったこの地で、あえて昔ながらの“薄旨ワイン(クラレテ)”の復権を目指している、ちょっとロマンを感じる造り手です。
本日の組み合わせ
庶民のお酒ランク(詳細)
今回のワインは:Cランク (24年3月より基準改定)
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