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チリ

コノスル・カルメネール比較試飲記—— グリーンソサエティ編

コノスル グリーンソサエティ カルメネール

Cono Sur Green Society Carmenere

参考小売価格:1705円

産地:チリ

品種: カルメネール

購入元:アマゾン

インポーター:スマイル

「みんな大好きコノスル」のカルメネールを、あらためて飲み比べてみた。

まず手に取ったのは〈グリーンソサエティ〉。ボトルを前にした瞬間、思わず微笑んでしまった。

──“グリーン”“エコ”“ナチュラル”というワードを並べれば、一定層の購買意欲を刺激できる。

そんなマーケティングのしたたかさが、どこか透けて見える。

実際、「酸化防止剤が入っていないワインがいい」という声は少なくない。

コメント欄でも「〇〇が添加されているけど大丈夫ですか?」という質問をよく見かける。

ワインは情報で味わう飲み物だ。先入観ひとつで香味の印象が変わることは否定できない。

その意味で、このワインを口にしたときの「おお、ケミカルっぽくない。自然な味わいやん」という感覚は、心理的要素も少なからず含んでいるだろう。

説明文には「自然豊かな葡萄畑から」とあり、ラベルには野生動物や植物が共生する畑の風景が描かれている。

その一文とイラストを見ただけで、人はすでに味の方向性を想像してしまう。

そして実際、グラスからはブラックベリーを思わせる果実香、スパイス、そしてダークチョコレートのようなニュアンスが漂う。

千円台前半という価格帯を考えれば、十分に高い完成度といえる。

ただし、これまでのカルメネールに感じていた濃厚さや重厚感は控えめ。

ボディはやや軽く、酸味とタンニンのバランスで存在感を構築している。

エコを意識した新しい方向性のカルメネール──そんな印象を受けた。

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庶民のお酒ランク(詳細

今回のワインは:Bランク (24年3月より基準改定

ABOUT ME
井原大賀
1984年 高知生まれ ワイン系YouTuber。日本初のPodcastワイン番組をプロデュース。令和以降アマゾンで日本一読まれているワイン電子書籍の著者。年間40万ml以上ワインを飲む本物のワインガチ勢が語る再現性の高いワインライフ。お仕事のお依頼、コラボ、PR案件お待ちしております! info@grapejapan.com