ブーグリエ ヴーヴレ ブリュット ファミーユ ブーグリエ
Bougrier Vouvray Brut Famille Bougrier
参考小売価格:3850円
産地:ロワール地方
品種: シュナン・ブラン
購入元:CAVE de L NAOTAKA(楽天)
インポーター:株式会社都光
去年ぐらいからずっと気になっていたロワールのスパークリングワイン。
SNSで大人気の「鬼田邉セット」でもセンターポジションを飾っているワインなので、間違いなく凄まじいワインなんでしょう。
しかし、ワインを飲んでがっかりするパターンとして、期待値を高く見積もったせいで、普通に美味しくても「この程度かぁ〜」となる場合があります。
そうならないためにも「これは鬼コスパセットで買ってる1500円ワインなんだよ」と気持ちを抑えながら飲んでみました。
注ぎたての泡立ちは強かったですが、ファーストタッチのガス圧は中程度。瓶内二次発酵としてはやや弱いかもしれません。柔らかい酸味と甘みが鼻腔をくすぐり、エレガントでドライな味わい。後味にミネラルと蜂蜜でフィニッシュ。
クオリティの高いスパークリングは翌日表情を変えることがあるので、半分残して二日目へ。
ガス圧は少し抜けた程度。微発泡のペットナットよりは炭酸が残ってます。クリームにナッツ、ほのかにはちみつ。シュナンブランのスパークリングとしては蜂蜜っぽさが弱いですが、良く言うと雑な甘味がないというったところでしょうか。
正直なところ、このあたりのスパークリングに慣れてしまうと舌が肥えて安ワインが飲めなくなります。
安いワインも美味しいんだ!という主張もみかけたりしますが、「ジャンル」は違いますよね。
コンビニ弁当旨い、マック旨い、吉野家最高、サイゼしか勝たん。
これらのフレーズは誰でも「ミシュランとは違う」と理解できるのだけれども、「安ワイン旨い」の主張は「安いワインでも高いワインぐらい旨い」と受け取られますからね。
ミシュランガイドに町中華や大衆食堂は載りませんが、ワイン雑誌でキラキラしている人たちが「アルパカ!」「コノスル❗」「コンビニワイン❗」なんてやるから勘違いが生まれると。
サイゼ旨い(この値段にしては凄い)。
これはカプリ◯ョーザとか比較対象がしっかり認識されているから言えるわけであって、「アルパカ旨い(この値段にしては凄い)」のこの値段はあくまで800円vs1500円の比較なのです。
ただ、ワインの場合は生産国やインポーターの規模感で値段感覚の捻じれが生まれます。
そこの解像度が高くないと2〜3千円でもアルパカ並のワインに出会ってしまうのがワインの難しいところ。
「うぁ〜〜〜、ワインめんどくせーーー」
となるかもしれませんが、要するに「鬼コスパセット買っとけ」と言いたいのです。
1本約1600円。これを高いと思うかやすいと思うかは個人の金銭感覚や飲酒量で変わってくるのですが、1本1600円で3千円の個性的なワインが飲めるんですよ。
鬼田邉セットにしても1本単価2千円で凄まじいワインに出会えると思えば、「2千円安っ」ってなるかもしれませんし、ワインを「酔う為の目的」じゃなく嗜みとして飲むなら鬼コスパシリーズを飲もうというお話でした。
本日の組み合わせ
庶民のワインランク(詳細)
今回のワインは:Bランク (24年3月より基準改定)
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