今年も残すところあと2日。毎日更新のテイスティング日記は滞りなくアップできているのですが、「まとめ」的な記事や「庶民のためのワインガイド」たるものを書くモチベーションが消沈しておりました。
ある程度大掃除も終わったので、気合を入れて本日「品種代表」、明日は「庶民のワイン十二使徒」たるものを選出していきますね。
選出条件
- 低価格
- どこでも買える(まとめ買いで送料無料)
- わかりやすい味(ワイン2年生以上ならブラインドでわかるレベル)
しかし、代表品種を選ぶ際に感じたのが、
難しいこと考えなくても「コノスル」で主要品種カバーできてしまうなって。
少しレベルをあげるとエノテカの「シレーニ(ニュージーランド)」「モンテス(チリ)」も比較的安価で高いクオリティ。
そうです、あんまり深い事を考えなければ、
コノスル、シレーニ、モンテスのような、ニューワールドの決まったメーカーを日常的にローテンションさせて、たまに出てくる「イタリア、スペインのお買い得セット」でヨーロッパを堪能し、特別な日に「フランス村名、畑名クラス、イタリアの有名所」で十二分にワインクラスタになれちゃうんですよね。
よく各販売会社ならび、ワインスクール がこぞって二次試験前に「オススメセット(1本単価3千円クラス)や有料の勉強会」を開きますが、ソムリエの二次試験レベルだと、上記の飲み方で楽勝合格しますよ。そりゃみんな商売だから、脅しますよ、色々と、、、
まぁ、勉強会で同じ仲間に巡り合うっていうのも大事な経験ではなるので、一概に否定しませんが、試験対策として品種の味を覚えるのが目的ならば、「飲む種類を熟せば熟すほど、ワインの迷い沼にハマってしまう」リスクがあるってことが言いたいのです。
事実、「こんな大したことない人が受かるんだ。」ってケースもあれば、「こんなに頑張ってる人も落ちるんだ」って事もあったので、一定水準のレベルを超えてしまうとワイン沼から抜け出せなくなりますよ。
少し脱線してきましたが、全部コノスルでまとめるのも面白くないので、早速紹介していきますね。
樽熟シャルドネ
ヤルデン/シャルドネ
供給量の多さ、人気の高さ、イスラエルといった面白み。未経験の人には是非体験してもらいたいわかりやすい樽のニュアンス。変化を楽しみながら飲んでもらいたいので、ガバ飲みは禁止ですよ。
ステンレス熟成シャルドネ
ウィリアム フェーブル シャブリ
少し樽も使って熟成されているようですが、メインはステンレス熟成。すっきりとしたシャルドネとして印象深いです。
ソーヴィニオンブラン
サザン・バンダリー ザ・スプリングス
コンビニワインのモアナベイと迷いましたが、モアナベイは通販での取り扱いがなかったので落選。ファミマに売ってるからといって、店舗走って売ってなかったらイラつきますよね。
リースリング
ルイスガントラム ドライリースリング
世間的にはトリンバックでしょうが、そんな選択をしてしまうと面白みがないですよね。ちなみに、最終選考まで残ったのは、クヴェアバッハ クラシック。味わいは別格ですが、少々お高いのが難点。
シャンパーニュ
ポワルヴェール ジャック シャンパーニュブリュット
品種ではないですが、祝酒にぴったりなワインとして選出。庶民の生活に潤いを与えてくれるご褒美的お酒ですよ。
白ワインその他
ヴィオニエ、ゲベルツトラミネル、ルーサンヌ、アルバリーニョ、ピノグリ、シュナンブラン 、フルミント、、、数え切れないほどの品種とお勧めしたいワインがありますが、主要品種と言った意味では、「シャルドネ」「ソーヴィニオンブラン」「リースリング」の3品種をマスターしてもらいたいところです。
ボルドーブレンド
シャトー・モン・ペラ・ルージュ
ボルドーワインはハズレが多すぎて冒険しにくいのですが、その中でも「神の雫」ブランドとしてトップセールスを記録しているこのワイン。旨い、不味いを抜きにして、この味を知っておいて損はないでしょう。
カベルネ・ソーヴィニヨン
1885 ルイーズデュボアカベルネ・ソーヴィニヨン
千円以下のフランステーブルワイン。果実味主体でやさしい味わい。しかし、原産地呼称ワインではないので、個体差があるって言い訳を用意しています。
ピノ・ノワール
フランソワ・ド・ゴーダール ブルゴーニュ
チリ、ニュージーランド、カリフォルニアのピノ・ノワールも分かりやすい味で捨てがたいのですが、ピノ・ノワールに関しては繊細さが重要と感じています。そうなるとやっぱブルゴーニュなんだよなぁ
メルロー
冒頭で散々、モンテスを選んだら面白くないと説明しておきながら禁断のモンテス。だって庶民のワインポイント2019年度最高得点なんですもん。映画サイドウェイの影響でメルロ嫌いになっていましたが見事克服。
ローヌブレンド(シラー&グルナッシュ)
最近味わって衝撃的だったワイン。ローヌワインって好き嫌いがはっきりと別れますが、嫌いな人はこのワインを飲んで自分の好みを再分析して欲しいです。
シラー
サントリーさん輸入の格安ワイン。シラー特有のスパイシーさは抑えられていますが、飲みやすさ、買いやすさと言った意味で優秀極まりないです。
サンジョベーゼ
アルパ・キャンティイル・ボッロ
分かりやすいようで多種多様な品種サンジョベーゼ。しかし、赤ワインの主要品種として絶対に外せない味わいがここにあります。
ネッビオーロ
ニコレッロ ランゲ・ネッビオーロ
収斂性が特徴的なネッビオーロですが、このワインは渋みが全く嫌な感じがしないです。価格と味わいのギャップが大きすぎるワインと言っても過言ではないですよ。
赤ワインその他
散々褒めてきた主要赤ワイン品種ですが、庶民の赤ワインはスペインや南フランス/南イタリアにあると確信しております。それは、2千円以下のワインで比較した時に「実力差が歴然」です。しかし、白ワインその他でも述べたように、主要品種の典型的な味わいを理解してこそ突入できる世界観。まずは定番のワインから覚えていただきたいところ。
まとめ
今回の品種別代表ワインですが、あくまで
- 品種特性のわかりやすさ
- 低価格
- 買いやすさ
に絞って選出しております。すなわち、明日記事にする予定の「庶民のワイン十二使徒」こそが、「庶民の懐で買える現実的なワイン」の中で選ばれた、「感動することのできるワイン」になります。今年最終日、余計な予定が入らなければ良いのですが、、、、