ブルゴーニュ パス トゥ グラン ジャイエ ジル 2012
BOURGOGNE PASSETOUTGRAIN JAYER GILLES 2012
参考価格:2200円ぐらい
購入価格:1980円
産地:フランス/ブルゴーニュ
品種: ピノ・ノワール/ガメイ
糖度:七度
購入元:ワインナビ
インポーター:株式会社ラック・コーポレーション
「伝説の醸造家」「ブルゴーニュの神様」「神の手を持つ男」なんて異名がある有名な生産者「アンリ・ジャイエ」さんですが、名前が有名過ぎて「ジャイエ」って書いてるワインをみると「アンリ」って無条件で反応してしまいます。
すでにお亡くなりになられているので、現実的に庶民がアンリジャイエさんのワインにお目にかかることは不可能なのですが、親戚やお弟子さんのワインなら遭遇可能。
しかし、ジャイエって名前でも全くアンリさんと関係ない生産者もいるので、「ジャイエ=アンリの関係者」 なんて図式は成り立ちません。
今回のワインも予備知識なしで抜栓したので期待はしておりませんでしたが、香りからただならぬ雰囲気を察知し、口に含んで「やっぱワインはブルゴーニュだよなぁ♪」なんて呟きました。
しかし、ブルゴーニュでも粗悪ワインは無きにしも非ず、このワインは冒頭で触れたアンリジャイエ氏の従兄弟であるオート・コートの第一人者とのこと。
その辺りはエノテカさんが詳しく説明してくれていたのでここを参照して頂ければと思いますが、要はガチなワインです。
しっかりと自己主張してくるスモーキーな果実味の香りと、濃密でいて、しっかりと酸味が効いているので飲み疲れしない味わい。
甘さ控えめで余韻に適度な渋みを感じるので、熟成感もグッド。
透明感よりは筋肉質なタイプのブルゴーニュワインなので、村名の記載はないですが、ジュヴレ・シャンベルタン的な雰囲気を感じました。
ブルゴーニュワインの二千円以下でこのクオリティは、生産者、輸入業者、販売店さん全ての関係者に感謝、感謝。
当研究所が抱くラックコーポレーションさんとワインナビさんへの信用度は鰻登りです。
庶民のワインポイント
価格:4点
生産地:3点
買いやすさ:3点
売り文句:5点
生々しいリアルな感想が好印象。テンプレに沿った詩的テイスティングコメントほど見苦しいのもはないですからね。
注ぐと12なのにまだ紫が残っていて、意外に感じた。
https://winenavi.jp/put.php?no=1766
長く保管されていたためなのか開くの30分程必要だった。
香り出すとやはり出自の良さは否定できず、高級感のある香りが出る。
酸は少し多めだが陰性ではなく心地よい。
お歳暮のミートローフで飲んだが抜群。
翌日の朝に再度グラスに入れチェックしたらクリアーなルビー色になっていて、少し室温に馴らしておけば抜いた時からこうなるだろう。
ほぼ店主特選ってレベルです。
アロマ:4点
複雑性:4点
余韻:4点
バランス:3点
やや荒さはあるものの、唯一突っ込めばの話。
たいがくんポイント:5点
庶民のワイン研究所、あらため「ピノ・ノワール研究所」にしたいぐらい。