ヴーヴ・オリヴィエ・エ・フィス セクレ・ド・カーヴ ブリュット N.V.
Veuve Olivier & Fils Secret de Cave Brut
参考小売価格:7700円
産地:シャンパーニュ
品種: ムニエ 40%、シャルドネ 30%、ピノ・ノワール 30%
購入元:フィラディス公式(提供品)
インポーター:株式会社フィラディス
現在ラインナップが変わっているのですが、フィラディスの夏の泡セットに入っていた目玉ワイン。
セット金額が1万円の中、税込み8千円近いワインが入っているって凄いですよね。
商品ページを見る限り評価も高く、ソムリエ解説では「こんなにおいしいシャンパーニュがこの価格。また高級シャンパーニュが売れなくなってしまいますが…それでも推したい1本!」とまで評価されています。
普段安いワインばかり飲んでる私に、どんな異次元の味わいをもたらせてくれるのか、うきうきしながら空けてみました。
夏場なので冷蔵庫取り出し温度から飲み始めます。冷え過ぎなのか、香りに強さは感じません。典型的なシャンパン香もなく、とても複雑で特徴が掴みきれません。
注いでからすぐには飲まず、5分ほどグラスの中で落ち着かせて飲みましたが、一口目のインパクトは「酸っぱ、辛っ」。
これは高級辛口シャンパンあるあるなのですが、最初の第一印象でがっかりすることも少なくありません。だからこそすぐには飲まず落ち着かせていたのですが、まだ早かった様です(食事と合わせるときなんかはすぐにクイッと飲むほうが合う)。
その後、2杯目、3杯目と飲み進めていきましたが、「うまいいい!!」って感情は芽生えてこず至ってニュートラル。こんな飲み物に7千円をやすいって言えるの凄いなって。ある意味別の世界を感じたのかもしれません。私のチープな味覚では理解に追いつけませんでしたが、こういう味が良いものとされているんだなと学ばせていただきました。
しかし、40分後には四分の一程度しか残っておらず、如何に自分が斜に構えながら飲んでいるのかを消費スピードによって気付かされます。
飲みだしたら止まらないんですよ。
晩酌として飲んでいるのではなく、集中して飲みながらなので、ボトル1本がもたらせてくれるエンタメ性は高いといえます。それは並の高級スパークリングや安シャンでは味わえない飲酒体験です。
午前中に飲むシャンパン「通称朝シャン」
リラックス効果や気持ちの切り替えにもなりますしい、マインドフルネス状態で飲むことでクリエイティブな閃きやインスピレーションも降りてきます。
そういった意味で、高いワインを飲むことで気分が高まり、より良い仕事ができるなら「安い」と表現されるのもあながち間違いないのかもしれません。
とはいえ、味わいのポテンシャルを完璧に理解するには高いシャンパンリテラシーが必要なのも事実。
キャッチコーピーは あの『ボランジェ』にもブドウを卸す栽培醸造家によるお手頃シャンパーニュ!
ということなので、このワインを本当の意味で楽しめる層は「ボランジェの味を飲まずにして想像できるぐらいシャンパン慣れしている」人たちだなと。
ちなみに、このワインのピークはガス圧が落ちてきたころです。
シャンパンは泡が抜けてからベールを脱ぎますね。白ワインでは味わえない究極のエレガンスがここにあります。
本日の組み合わせ
食後の追い込みワイン