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アルゼンチン

“基準”を問い直す ― トリヴェントの王道赤マルベック

トリヴェント リザーブ マルベック

Trivento Reserve Malbec

参考小売価格:1957円

産地:アルゼンチン

品種: マルベック

購入元:Amazon

インポーター:メルシャン

前回に引き続き、7種類にわたるマルベックの飲み比べもいよいよ最終回。トリを飾るのは、アルゼンチンを代表する名門ワイナリー「トリヴェント」の王道赤マルベックです。

トリヴェントは、マルベックのエキスパートとして知られ、他のアルゼンチンワインとは一線を画すエレガントな造りで世界的評価を獲得しています。約1,700haにおよぶ畑は、理想的な栽培条件を誇るウコ・ヴァレーとルハン・デ・クージョに広がり、シルキーで密度のあるタンニン、ジューシーな果実味、そして上品な酸が特徴。赤ワイン用のマルベックで白ワインを造るなど、革新性も兼ね備えた造り手です。

そんな造り手の王道マルベックを基準に、自分の中のマルベック像を再定義してみることにしました。

グラスから立ち上る香りは、プラムを中心とした黒系果実にほんのりと樽のニュアンス。ブラインドで飲めばボルドー系と見間違うほどで、マルベックと知っていても「ボルドーっぽい」という印象は拭えません。口当たりはシルキーでインキー。収斂性の高いタンニンと、口をすぼめたくなる酸味がしっかりと主張します。

これまで抱いてきた“円みのあるマルベック”とは異なるスタイル。しかし、これを基準と考えるなら、マルベックという品種の幅広さと奥深さをあらためて感じずにはいられません。

価格は定価で約2,000円。バランスの取れた美味しさという意味では、半額で手に入るコノスルのマルベックの方が、親しみやすさや分かりやすい美味しさを感じる人も多いかもしれません。それでも、このワインが示す「基準値」としての存在感は揺るぎないものがあります。

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庶民のお酒ランク(詳細

今回のワインは:Cランク (24年3月より基準改定

ABOUT ME
井原大賀
1984年 高知生まれ ワイン系YouTuber。日本初のPodcastワイン番組をプロデュース。令和以降アマゾンで日本一読まれているワイン電子書籍の著者。年間40万ml以上ワインを飲む本物のワインガチ勢が語る再現性の高いワインライフ。お仕事のお依頼、コラボ、PR案件お待ちしております! info@grapejapan.com