パスクア プロセッコ・スプマンテ エキストラ・ドライ 白
DOC Pasqua Prosecco D.O.C. Spumante extra dry
参考小売価格:2300円ぐらい
産地:イタリア、ヴェネト州
品種: グレーラ
購入元:Amazon
インポーター:国分グループ
今年2本目となるプロセッコは、アマゾンのセールで購入していた「国分ワインさんの世界のスパークリングセット」に入っていた1本。特別に選んだわけではなく、いわば“受け取った縁”というべき出会いだが、それでもラベルを見て「おや?」と少し期待してしまった。
というのも、今回のプロセッコはイタリアの名門・パスクア社が手がけており、定価で2千円を超える。いつも飲んでいる千円前後のプロセッコとは一線を画すのではないかと、そんな気配があったのだ。
そもそもプロセッコとは?
プロセッコとは、イタリア北東部ヴェネト州を中心に造られるスパークリングワインで、主にグレーラというブドウ品種から生み出される。製法はシャルマ方式(密閉タンク内で二次発酵)で、シャンパーニュとは異なり、より軽快でフルーティな味わいが特徴とされる。
しかし、個人的な印象としては「どれも似たりよったり」。価格帯のせいもあるのだろう。千円台のプロセッコは、良くも悪くも“平均点”な味が多く、もうひと癖ほしいと感じることもしばしば。
今回のプロセッコは?
実際に飲んでみると、泡立ちはシャルマ方式にしては力強く、見た目の印象は上々。香りには青りんごのニュアンスがはっきりと感じられ、口に含むとアップルサイダーのような軽やかさが広がる。ただ、その果実感に甘やかさが加わることなく、控えめな苦みが全体を引き締めているのが良い。
日中、軽く一杯やるには悪くない。爽快感があり、サラダや前菜とあわせても浮かない。ただ、アルコール度数は11%。一日の締めとしてこれ1本で満足できるかといえば、個人的には少し物足りない。正直、トドメ酒がほしくなる。
造り手・パスクア社について
このワインを手がけるパスクア社は、1925年創業の家族経営ワイナリー。イタリアのワイン名産地・ヴェローナを拠点に、テーブルワインからDOCGクラスの本格派まで幅広く手がける生産者だ。
一見“有名大手”のように思えるが、実態は今もプライベートカンパニー(非上場)。それでいて、イタリア国内でも屈指の生産量を誇り、国際的なコンクールでも多くの受賞歴がある。日本でもイタリアワインの人気ランキングで常に上位に顔を出す実力派である。
そんな彼らが手がけたプロセッコが、よくある“安うま泡”とどこが違うのか。正直に言えば、大きくは違わない。しかし、泡立ちの強さ、苦みの質、全体のバランスといった細部に、確かな手仕事を感じたのも事実だ。
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