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フランス/ボルドー地方

カベルネ・フラン20%、いい仕事してるわぁ。

シャトー・ル・ジャール ラランド・ド・ポムロール 2008

Chateau Le Jard Lalande de Pomerol 2008

参考価格:3630円

購入価格:2640円

産地:フランス > ボルドー / ラランド・ド・ポムロール

品種: メルロ種75%、カベルネ・フラン種20%、カベルネ・ソーヴィニヨン種5%

購入元:ワインクラブ30

インポーター:株式会社フィラディス

庶民のワインポイント:3.75点

庶民のワインの宿敵とも言える生産地「ボルドー」。

なんせ、価格幅がストレートに出る反面、高いからと言って安心できないところも購入を控えてしまうところ。

そんな逃げ腰がボルドーワインを避けてるんだろうな、って今年の消費量確認したら、ブルゴーニュ42本に対してボルドー29本と意外と飲んでおり、カテゴリー別消費ランキングでも第四位と健闘しているではないか。

ちなみに現地点でのカテゴリー別順位は、

  • 一位「スペイン」47本
  • 二位「ブルゴーニュ」42本
  • 三位「その他イタリア」35本
  • 四位「ボルドー」29本
  • 五位「その他フランス」26本

なんかプロ野球のホームランランキングみたいですね。笑

で、このランキングに違和感を持った方は、きっとこんなこと思ってませんか?

「庶民のワインって価格帯から言ってもチリとかじゃないの?」

その疑問に対してのアンサーは後日詳しく解説しますが、一言でまとめると、

「ヨーロッパ最強説は、たとえ一般庶民でも揺るぎないですよ」

話がそれてきましたが、ボルドーを定期的に飲んでいるのに、記憶に残っていないと言うことは、

ボルドーは、値段なりの感想しかないような、印象の薄いワインが多い事実。

このワインも、外観は熟成感が出てて、香りからも複雑性をかなり感じさせる良質なワインなのですが、2640円っすからね。

ボトル1本グラス6杯分で計算して、「家飲みで1杯400円を超えるとなると、それなりにこみ上げてくるものが欲しいですわな。」

特に私のように「低価格ワインで舌が慣れている人」には「熟成ワインの本質」を理解するのにはハードルが高いです。

しかもこのワイン、ボルドーの右岸地区(メルロー主体)でありながら、カベルネフランを20%使用しており、単なる滑らかで飲みやすいワインにしていないところがポイント。

カベルネフランをブレンドしたボルドーってことで、昨日ネタにしてた、「まるでシュヴァル・ブラン」っぽさも感じますよ。笑

そんなこと言ってると、ボルドー=庶民のワインではない。

なんて図式が仕上がってきそうになってきておりますが、諦めずお値段以上のボルドーワイン探していきますよ。

補足/庶民のワイン認定ガイドライン

千円以下「品種特性や土地柄がわかればOK」

千円台「美味しく飲める」

二千円台「制御不能で飲んでしまう」

3千円以上「絶頂、恍惚、昇天」

庶民のワインポイント 

(採点基準はここをクリック)

価格:3点

生産地:4点

買いやすさ:3点

売り文句:5点

とても丁寧で親切な解説。これ系のワインは、飲むペースや体調によって感じ方が大きく変化するので、タイミングや温度なんかの解説は初心者に限らず貴重なアドバイスです。

抜栓:10年間眠っていたワイン。このワインが最高の状態になるまでは、結構な時間を要します。飲む日の朝、出かける前に開けておくくらいの気持ちでも十分。開けたてから飲み始めたら、是非翌日まで持ち越して2日間楽しみましょう!
設定温度:ほんの少しだけ温度を下げるイメージ。きれいな酸を楽しむのに、冷蔵庫で30分、またはアイスバケツで5分くらい冷やしてください。非常にエレガントに、爽やかな酸が立ち上がってきますよ。
ワイングラス:このワインには、やはりボルドータイプ(口細のもの)、その中でも小ぶり~中くらいのサイズのものが良いと思います。タンニン控えめ、酸がきれいに華やかに感じられると思います。

https://firadis.net/item/641.html

アロマ:4点

複雑性:5点

余韻:3点

たいがくんポイント:3点

解説通り何パターンかに分けて味わいました。

  • 初日ノーマル×
  • 初日エアレーション○
  • 二日目ノーマル×
  • 二日目デキャンタ1時間△
  • 三日目ノーマル△
  • 三日目デキャンタ1時間△

総合評価:3.75点

ABOUT ME
井原大賀
1984年 高知生まれ Grape Japan 合同会社 CEO 国際大学IPU国際総合学部国際環境学科を卒業後、廃棄物の再資源化を目指す企業へ入社。10年ほど業界に 関わる仕事をする傍ら、リユース事業へ着目し独立。シリアルアントレプレナーへのあこがれで事業を仕組み化し売却。 誰も思いつかなかった仕事を生み出すことをモットーに、現在はワイン消費家として事業を展開。ソムリエやワインエキスパート合格をサポートするワイン塾の経営や、ワイン好きな地方従事者向けのウェブコミュニティを運営。 自身がプロデュースするポッドキャスト番組「ワインの授業」はカテゴリーランキング最高2位を記録。万人受け頑固拒否の尖った内容で、業界に風穴を開ける。 自身が陥ったアルコール依存や精神疾患の体験を基に、巧みなSNS戦略で「教育」「社会福祉」「起業支援」を軸に活動中。