カイケン・ウルトラ・カベルネ・ソーヴィニヨン
KAIKEN ULTRA CABERNET SAUVIGNON
参考価格:2500円税抜き
購入価格:2000円税抜き(6月の限定割)
産地:アルゼンチン/メンドゥーサ
品種:カベルネ・ソーヴィニヨン
購入元:エノテカオンライン
インポーター:株式会社エノテカ
ワインを公平にジャッジしなくてはならないのにも関わらず、最近は優しいピノ・ノワールへの贔屓目評価と、新世界カベルネへの不当な低評価をしてしまっております。
今回もそんな主観バリバリで綴っていきますので、お話半分で捉えてくださいね。
まずはファーストインパクト。ヴァニラ風味が「ドッカーン」と押し寄せてきます。
アメリカンオークで得たようなエレガントなニュアンスではなく、コーヒーにバニラアイス突っ込んだようなアレです。
この味わいがずっと変わらぬままなら、そのワインの特徴と言えるのでしょうが、2日目、3日目と続くにつれて、バニラが消えます。
よくワインは2日目や3日目の変化を楽しむ説がありますが、このワインは変化といった次元を超越して、全く別ワインになっています。
通常ワインというものは、一人ではなく、大勢で楽しむ飲み物と定義されています(ソムリエ教本より)。そんな大勢で楽しむのが前提なのに、こんなに味が変わってしまってよいのでしょうか?
しかも、変化といっても、
アルゼンチンの「カイケン・ウルトラ・カベルネ・ソーヴィニヨン」を飲んでいるという感覚ではなく、
なんかどこかで飲んだことがあるような、チリのカベルネ・ソーヴィニヨンを連想させます。
つまり、千円以下なら「おぉ」となる味わいでも、定価2500円クラスでこの程度なら、大きなハンコで
「ハズレ」
と押してしまいたくなります。
エノテカ民は基本的に低価格ワイン飲まないようなので、この味わいは2500円クラスと言われてもご納得のようですが、千円台ワインをメインとしている当研究所では、もうひと押しのアピールポイントが欲しいところでした。