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ブルガリア

19年庶民の十二使徒ワインエニーラ、カベソーならどうだ。

カベルネ バイ エニーラ 2017 ドメーヌ ベッサ ヴァレー

CABERNET BY ENIRA 2017 DOMAINE BESSA VALLEY

参考価格:1980円

購入価格:1650円

産地:ブルガリア

品種: カベルネ・ソーヴィニヨン

糖度:9度

購入元:ワインナビ

インポーター:ヴィントナーズ

昨年度は「プティ・エニーラ」「エニーラ」「エニーラ・レゼルヴァ」と味わい、コンプリートしたつもりでいましたが、こんなワインが残っていました。

貧乏舌の私は、エニーラの中でも一番安価な「プティエニーラ」が好みで、昨年度の庶民の十二使徒ワインにも選出したほどですが、今回のカベルネ・ソーヴィニヨンは価格帯的にもプティに近いポジション。否が応でも期待値は高まります。

まずコルクの長さにびっくり。完全に長期熟成の高いワインクラスの長さがあり、造り手の自信のほどが伺えます。

抜栓直後には香りませんでしたが、グラスに注いだ瞬間にヴォワっとくるバニラエッセンス。ここまで来ればあとは想像のできるコテコテのカベルネ・ソーヴィニヨンかと身構えましたが、飲んでびっくり酸味主体。

糖度系が示す数値の甘さ(9度)は感じられず、果実味がメインで口当たりが軽く、造られた香りの強さとのアンバランスさに、好みが分かれるでしょう。

フルボディでコテコテの奴を想像すると、妙に肩透かしをくらうそんなワインです。

庶民のワインポイント 

(採点基準はここをクリック)

価格:4点

生産地:2点

買いやすさ:3点

売り文句:2点

ワインナビさんから拝借。ビンテージ違い感マックス。

煮詰めた苺やドライフィグ、革やバニラのアロマも徐々に現れます。滑らかなアタックでタンニンも甘く、全体に柔らかな酸が行き渡っていてとてもエレガントです。複雑さを伴った果実味が続く長い余韻。

https://winenavi.jp/put.php?no=1737

アロマ:5点

複雑性:3点

余韻:3点

バランス:3点

たいがくんポイント:3点

エニーラ看板と、香りの完成度から物凄いワインを期待しすぎたが故の辛口評価。

ただし、ポテンシャルは高く感じますよ。

総合評価:B(値段相応の味わい)

私の一押しプティエニーラ↓

今回のカベルネ・ソーヴィニヨン↓

ABOUT ME
井原大賀
1984年 高知生まれ Grape Japan 合同会社 CEO 国際大学IPU国際総合学部国際環境学科を卒業後、廃棄物の再資源化を目指す企業へ入社。10年ほど業界に 関わる仕事をする傍ら、リユース事業へ着目し独立。シリアルアントレプレナーへのあこがれで事業を仕組み化し売却。 誰も思いつかなかった仕事を生み出すことをモットーに、現在はワイン消費家として事業を展開。ソムリエやワインエキスパート合格をサポートするワイン塾の経営や、ワイン好きな地方従事者向けのウェブコミュニティを運営。 自身がプロデュースするポッドキャスト番組「ワインの授業」はカテゴリーランキング最高2位を記録。万人受け頑固拒否の尖った内容で、業界に風穴を開ける。 自身が陥ったアルコール依存や精神疾患の体験を基に、巧みなSNS戦略で「教育」「社会福祉」「起業支援」を軸に活動中。