カッシェロ・デル・ディアブロ デビルズ・カルナバル ファビュラス レッド
Casillero del Diablo Devil’s Carnaval Fabulous Red
参考小売価格:1607円
産地:チリ
品種: 不明
購入元:アマゾン
インポーター:メルシャン
昨年11月のアマゾンセールで手に入れていた1本。
チリの名門ワイナリー、カッシェロ・デル・ディアブロが送り出した変わり種、「デビルズ・カルナバル」。
公式の説明によれば、「人生の素晴らしい瞬間を祝おう。人生はカーニバルである。」というコンセプトでつくられたワインとのこと。
ブドウ品種は明かされていないものの、ボトルデザインやネーミング、価格帯などを総合すれば、“大衆受けを狙った飲みやすいブレンドワイン”であることはまず間違いありません。
ただし、ワインを飲み慣れてくると、この“飲みやすさ重視”の方向性が、やや苦手に感じられることもあります。
特にこのワインは、ラベルの印象からしても「濃くて甘い」タイプだと予想されました。
──では、なぜ買ったのか?
その答えはシンプルで、「庶民のワイン研究所」を名乗っている以上、大手のメジャーワインは避けて通れないからです。
自分の好みに関係なく、世の中に出回っているスタンダードを把握することもまた、“研究”の一環。
そして何より、濃くて甘いワインでもマリアージュ次第で魅力的な一杯になり得ることは、過去の経験からも確信しています。
さて、いよいよ抜栓。
グラスに注ぐと、色調はしっかりと濃く、香りには熟したプラムやチェリーといった甘やかな果実感。
その奥には、やや人工的にも感じられるバニラの樽香が顔を出します。
一口飲むと、予想どおりの「濃厚×甘め」テイスト。キャッチーで、ワイン初心者にはきっと好まれる味わいです。
──思えば、私もワインを飲み始めた頃は、こういう味が好きでした。
今となっては日常使いするには少々重たいタイプですが、ハンバーグのようなジューシーな肉料理や、あるいは“食後のトドメ酒”としてなら楽しめる一本。
アマゾンの商品ページには、なんと「どら焼きに合う」との記述もありますが……これが案外、的外れでもないかもしれません。