アジィエンダ アグリコーラ サン ルチアーノ/トスカーナ・ロッソ 2018
Toscana Rosso 2018
参考小売価格:1100円
産地:イタリア/トスカーナ州
品種: サンジョヴェーゼ 60%/モンテプルチアーノ 20%/チリエジョーロ 20%
購入元:かめや
インポーター:モトックス
庶民の味方イタリアワインと言えど、安ウマ比率の高さで言えば南イタリアや北のヴェネト州だったりします。今回は高級ワインの銘醸地として知られるトスカーナ州から千円ワインの紹介です。
主要品種であるサンジョベーゼは個人的に好きな品種なのですが、当研究所で登場回数が少ないのは、「当たり外れの振り幅が大きい」ことにあります。3千円以上出しておけば安泰なのは重々承知なのですが、たまにチャレンジしたくなるんですよね。
それ故に、当研究所でも何度か低価格帯のトスカーナ州ワインを試しては玉砕されてきましたが、今回は安くても安心のモトックス 輸入だったために少し期待してテイスティング。
結論から言うと今回も玉砕。
一応価格なりの楽しみ方はできたものの、美味しいトスカーナ州のワインかと問われれば語尾を濁したくなります。
濃縮度は高いですが、突起した酸味と渋味要素で荒々しいバランス。
一通りの若いトスカーナワインのテンプレ的要素などはありつつも、複雑とは言えないニュアンス。
濃い味の洋食と合わせて飲めば、食中ワインとしてそれなりに活躍は期待できますが、ワイン単体として味わうには、グラデーションを感じない典型的安トスカーナ。
価格なりの味わいと言った意味では全然許容できる実力ですが、いつも驚きをもたらせてくれたモトックス輸入ワインだけに、あえて厳し目の評価です。
庶民のワインポイント
値段(小売):50点
生産地:2点
アロマ :3点
バランス :2点
余韻 :3点
複雑性:3点
買いやすさ:3点
主観:5点
サンジョベーゼがどんな味だったかを千円で確認できたと思えば嬉しい買い物。