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アメリカ

ワインズ・オブ・サブスタンス──「ハズさない」カベルネ

ワインズ オブ サブスタンス カベルネソーヴィニヨン

Substance Cs Cabernet Sauvignon

参考小売価格:3300円

産地:ワシントン

品種: カベルネ・ソーヴィニヨン

購入元:大人の至高屋(楽天)

インポーター:オルカ

三月の楽天スーパーセールで購入した「大人の至高屋さん」のワイン福袋。その中から現れた一本が、今回ご紹介するワインズ・オブ・サブスタンス カベルネ・ソーヴィニヨンです。

カベルネ・ソーヴィニヨンといえば、赤ワインの王道とも言える品種。とはいえ、手軽に手に入る価格帯にも多く出回っており、「安かろう、渋かろう、単調だろう」でトラウマを抱えた方も少なくないはず。特に千円台の“失敗カベソ”を何本か掴んでしまった経験があると、敬遠したくなる気持ちもよくわかります。

ところが、価格が三千円を超えてくるあたりで、ガラッと印象が変わるのがこの品種の面白さ。ボルドー然り、ナパ然り、一定の価格帯から急激にクオリティが立ち上がってくる。


醸造家チャールズ・スミスの挑戦

この「サブスタンス」は、“アメリカで一番コストパフォーマンスの高いカベルネを造る”という明快な目標のもと、100点満点を幾度も獲得してきたカリスマ醸造家チャールズ・スミスが手がけるワイン。華美なストーリーテリングではなく、「旨いワインを、適正価格で」という潔さがラベルデザインにも表れています。

開けたのは、「今日は絶対にカベルネで外したくない」という夜。

身構えていたのは、よくあるカリフォルニアの“バニラ爆弾”。でも実際には、ミントやユーカリのような清涼感のある香りが立ち上がり、鼻腔をすっと抜ける印象から始まりました。これは嬉しい裏切り。

味わいは、しっかりとした果実味とパワフルな骨格を持ちながらも、過剰に重くならず、どこか透明感を感じるバランス感覚が秀逸。タンニンはきめ細かく、甘さに逃げないストイックな仕上がりで、食事との相性も文句なし。

この日は偶然にも、ワインが少し残った状態で**〆のラーメン(!)**と合わせる展開に。これが驚くほど好相性で、まさかの調和を見せてくれました。


評価の裏付けも確か

このワインは、世界的評価誌**「ワイン・アドヴォケイト」**にて、2013年以降7年連続で90点以上を獲得。コメントには「価格をはるかに上回る品質」とあり、まさに今回の体験を言い当てたような言葉です。

カベルネ・ソーヴィニヨンは、安価なレンジで出会うと“品種疲れ”しやすいワイン。でも、きちんと造られた一本に出会うと、「やっぱりカベルネってすごいんだな」と再認識させてくれる力があります。

その意味で、このサブスタンスは、“王道”を再発見するのにふさわしい一本でした。

本日の組み合わせ

庶民のお酒ランク(詳細

今回のワインは:Cランク (24年3月より基準改定

ABOUT ME
井原大賀
1984年 高知生まれ ワイン系YouTuber。日本初のPodcastワイン番組をプロデュース。令和以降アマゾンで日本一読まれているワイン電子書籍の著者。年間40万ml以上ワインを飲む本物のワインガチ勢が語る再現性の高いワインライフ。お仕事のお依頼、コラボ、PR案件お待ちしております! info@grapejapan.com