ラッツェンベルガー バッハラッハー グラウアーブルグンダー
Ratzenberger Bacharacher Grauerburgunder
参考小売価格:4200円
産地:ミッテルライン
品種: グラウアーブルグンダー(ピノグリ)
購入元:ヘレンベルガーホーフ
インポーター:ヘレンベルガーホーフ
9月にまとめ買いしたドイツワインが、まだセラーに眠っている。
理由は単純で、「高いワインほど気軽に開けられない」からだ。
上半期は、ほとんど毎日1本ペースで開けていた。だが、今日は1週間ぶりの新ボトル。こんなに間が空くのはいつ以来だろう。コンクールを意識して“上質なワインを飲もう”と意気込んだものの、結果として気軽さが失われ、飲む頻度が著しく減ってしまった。高いワインを開けるか、日常的に飲み続けるか──どちらが正解なのかは、まだ自分の中でも定まらない。
ただ、一つだけ確信している。
高いワインは、やっぱり美味い。
そして、今日の一本も例外ではなかった。
ヘレンベルガーホーフの真骨頂
さすがはドイツワイン王・ヘレンベルガーホーフの輸入。
今回の主役は「グラウアーブルグンダー」。ドイツ語で“ブルゴーニュ種”を意味し、つまりピノ系。なかでもこの品種は「ピノ・グリ」にあたる。
一般的にピノ・グリは淡い銅色やオレンジがかった外観を見せるが、このボトルは濃い黄金色。グラスを傾けるだけで、完熟オレンジ──それもデコポンのような高貴な柑橘の香りが立ち上がる。スパイスやハーブ、ほのかな蜂蜜も顔を出し、香りの層が見事に重なり合う。
苦味の美学
ひと口飲んだ瞬間、思わず唸る。
柔らかな甘みが舌先を包み、そこから心地よい苦味がじわりと広がっていく。余韻に深みがあり、味覚の輪郭がゆっくりと溶けていくようだ。
初心者には少し難解かもしれない。しかし、白ワイン好き、個性的な味を求める人、苦味と辛味の交錯に魅せられる人には、間違いなく刺さる一本。
庶民のお酒ランク(詳細)
今回のワインは:Bランク (24年3月より基準改定)
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