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ドイツ

ドイツが誇るピノ・グリ、グラウアーブルグンダーの苦味美学

ラッツェンベルガー バッハラッハー グラウアーブルグンダー 

Ratzenberger Bacharacher Grauerburgunder

参考小売価格:4200円

産地:ミッテルライン

品種: グラウアーブルグンダー(ピノグリ)

購入元:ヘレンベルガーホーフ

インポーター:ヘレンベルガーホーフ

https://youtube.com/shorts/Qb0GPOsnvgQ

9月にまとめ買いしたドイツワインが、まだセラーに眠っている。

理由は単純で、「高いワインほど気軽に開けられない」からだ。

上半期は、ほとんど毎日1本ペースで開けていた。だが、今日は1週間ぶりの新ボトル。こんなに間が空くのはいつ以来だろう。コンクールを意識して“上質なワインを飲もう”と意気込んだものの、結果として気軽さが失われ、飲む頻度が著しく減ってしまった。高いワインを開けるか、日常的に飲み続けるか──どちらが正解なのかは、まだ自分の中でも定まらない。

ただ、一つだけ確信している。

高いワインは、やっぱり美味い。

そして、今日の一本も例外ではなかった。

ヘレンベルガーホーフの真骨頂

さすがはドイツワイン王・ヘレンベルガーホーフの輸入。

今回の主役は「グラウアーブルグンダー」。ドイツ語で“ブルゴーニュ種”を意味し、つまりピノ系。なかでもこの品種は「ピノ・グリ」にあたる。

一般的にピノ・グリは淡い銅色やオレンジがかった外観を見せるが、このボトルは濃い黄金色。グラスを傾けるだけで、完熟オレンジ──それもデコポンのような高貴な柑橘の香りが立ち上がる。スパイスやハーブ、ほのかな蜂蜜も顔を出し、香りの層が見事に重なり合う。

苦味の美学

ひと口飲んだ瞬間、思わず唸る。

柔らかな甘みが舌先を包み、そこから心地よい苦味がじわりと広がっていく。余韻に深みがあり、味覚の輪郭がゆっくりと溶けていくようだ。

初心者には少し難解かもしれない。しかし、白ワイン好き、個性的な味を求める人、苦味と辛味の交錯に魅せられる人には、間違いなく刺さる一本。

庶民のお酒ランク(詳細

今回のワインは:Bランク (24年3月より基準改定

ABOUT ME
井原大賀
1984年 高知生まれ ワイン系YouTuber。日本初のPodcastワイン番組をプロデュース。令和以降アマゾンで日本一読まれているワイン電子書籍の著者。年間40万ml以上ワインを飲む本物のワインガチ勢が語る再現性の高いワインライフ。お仕事のお依頼、コラボ、PR案件お待ちしております! info@grapejapan.com